零れ落つ紅にじむ唇(くち)の端に彼の人の名は決して上らず ひしと抱く夢のあわいに魘(うな)されて舞台の光目も眩む闇 少年の日々の痛みは刃より深くふたりを刻み結べり ふりむきてまたふりむきてひとことも発せず去りぬ妻のまなざし 幾たびも歴史をくぐり相…
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