ほしいぬ

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短歌

崩れずに

崩れずに在れ安全よ日常よニュースを聞けば砂の味する 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

はつ恋

草むらの中にひっそり咲くきのこ雨が上がれば乾いて消える 一生の中でかーんと響く音わたしの胸はなんども震え 金魚鉢揺れる尾びれはひらひらとどこへもゆけずただ鮮やかに 銀色の鱗が守る人魚姫素足の膝の擦り傷ピンク 陽の当たる大通りでは踊れないだけど…

風吹けど地面に確と根を張りて葉に陽を浴びつ咲き誇りたり 移ろひて衰へるとも美しと命ここにぞ咲きて知らせる 吹き散らし跡形もなく壊せども拾い集めて記憶に刻む 向かい風吹けぼうぼうと喉開けてヨタカのごとく飲み込んでやる 夏至過ぎて風は叢雲両の手で…

翡翠ホーム

案外にタネは鋭い翡翠の実やさしいだけのひとなどいない ホームとは性を含める共同体スウィートホーム覚悟はあるか 教えてはくれぬひとなら盗めよと技も心もルパン微笑む 対位法メロディふたつ重なりて異なりこそが色彩を生む すみれの眼見開き知恵と勇気も…

零れ落つ(映画感想短歌)

零れ落つ紅にじむ唇(くち)の端に彼の人の名は決して上らず ひしと抱く夢のあわいに魘(うな)されて舞台の光目も眩む闇 少年の日々の痛みは刃より深くふたりを刻み結べり ふりむきてまたふりむきてひとことも発せず去りぬ妻のまなざし 幾たびも歴史をくぐり相…

てっぺんに

地面から見上げる高いてっぺんに勇無き我はレンズを向ける その時は決して見えない星がある軌道を降りてやっと見つける よく生きていてくれたねと讃えたいぽつぽつ話す友の人生 *ジェットコースターに乗る家族を撮るために、ひたすらカメラを向けていました…

翳す連休

雛罌粟(コクリコ)と笑顔にソフトクリームを掲げて我は女神を気取る 背が伸びてもう届かない細首をまぶしく眺む健やかであれ 空っぽに風をはらんで悠々と鯉仰ぎ掌(て)を翳(かざ)す連休

うすくてかるい

春雷やなやむふりなどうち壊せほんとの我はうすくてかるい 捨てるならなぜ涙する意味がない拾って生きろさあThis is me 私より大きくなって遠くまで行って来てねと靴を揃える やさしさは目を閉じそっと手の中に何もない鳥包むがごとく 歳とりて人との距離を…

四月の雨

こころもとなき世に立ちぬフラミンゴ四月の雨に自信を探す

ニュートラル

*写真はこちらのサイト様のフリー素材です。 http://japanism.info/index.html ニュートラル怒り喜び悲しみを桜吹雪の中に放てり 鳥の声高くころがる曇天にわたしもそっと秘密を逃がす とりあえず微笑むことができなくて生真面目な子のうなじは細く 春財布…

すきな色は友の色

↑写真はこちらのサイト様の無料素材です。個人利用のみ可です。 https://flowerillust.com 金糸雀(カナリア)のイエロー眩し草むらの光よ届け遠くの友に てのひらに菫を摘んで思案する友の横顔そっとうかがう カーディガンいろとりどりを選ぶとき自分の顔に友…

みどり笑み

みどり笑みぐんと伸びたり三月も終わる春日に我もゆるまる このところの陽気のおかげで、パクチーが大きくなりました。もうどこから見てもパクチーです!(あたりまえ) みてみて!ほら!と家族に自慢して煩がられています。 おそるおそる葉をちぎり、スープに…

春の交点

いきどおり絶望いのちあればこそ春の交点希望ぞ実る 直線の君の悲しみ果てぬともぼくが区切って等分担う ぬかるんだ道を歩いて戸をくぐり花と果実に歓声あげる 両の手にいちご風船持たされて子供のようにはにかむ母よ あたたかくつめたく吹きて春風は心のコ…

まぶた星

*写真はフリー素材です 祈る時まぶたの裏の暗やみに願いの星の光をさがす

ありがとう

(写真はフリー素材です) 1.境目は無き筈(はず)昨年(こぞ)と新年のいづくに我を遺失せし哉 2.あけましてなおし残したこと拾い屈める背(せい)をうーんと伸ばす 3.別れより出会いの嬉し一年(ひととせ)を振り返る時誰に手を振る 4.年ふりて華やぐ身体ゆめ知らず…

merry mercy you

さまよえる心何度も受け止めてくれてありがとmerry mercy you 写真は、先の記事でご紹介させていただいた、くま吉様(id:tocotocokumachan)のイラストの原画です。どうしても生のタッチが見たくて、お願いしたところ、素敵な額装までして下さいました。感謝感…

うれしさを詠める

ほんのりと温(ぬく)み感じるイラストは心にあてる懐炉にも似て ほうとつくため息吐息感嘆の雲からそそぐよろこびの雨 優しさの絵の具がもしもあったならあなたをそっと染めて温(ぬく)める *へっぽこ歌ですが、くま吉様(id:tocotocokumachan)に捧げま…

秋ななつ

今これが落ちたら死ぬねと人工の大くらげ乗り青き海底 火の山のコースター乗り頂上で景色は見えず声だけの我 流行をちいさく髪に留めてみるグレンチェックのリボンはグレイ 一日でいいから消えてしまいたい金木犀の香よ匿って 自らを損なう行為知らぬまに習…

第19回短歌の目五月に参加します

ああ五月。 卯野様、皆様、いつもありがとうございます。 どうぞよろしくお願いいたします。 短歌の目 5月 http://tankanome.hateblo.jp/entry/2017/05/10/000000 1. 青葉 我が裡の怒り宥めて空仰ぐまなこの裏に青葉朽ちゆき 2. くつ(靴、屈、窟など他の読…

第16回短歌の目2月に参加します

第16回短歌の目2月に参加いたします。主宰の卯野抹茶様、皆様、今月もありがとうございます。よろしくお願いいたします。 短歌の目2月 http://tankanome.hateblo.jp/entry/2017/02/05/000000 題詠 5首 1. 洗 洗わずにとっておきたい時間ごと幼子の服ちい…