ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

オ・スオミ

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オ・スオミ 真闇にじっと 耳澄まし

朝が来るのを 信じて歌う


ふるさとも 祖国も母国も しっくりと

こぬまま時を かさね惑ひぬ


発音の 癖が直らず 進めない

バス停で泣く 楽器がみてる


わがままを 言って困らす 勇気なく

冗談だよと いつものにする



・合奏練習後のあれこれをメインに詠みました。今年はシベリウスの「フィンランディア」を演奏します。この曲の中の「フィンランディア賛歌」は耳にした方も多いのではないでしょうか。とても美しい曲です。歌詞を載せます。

こちらのサイトから引用させていただきました。

http://www.world-anthem.com/sp/march/finlandia.html


この曲の背景や、メロディを使って他に素晴らしい歌詞をつけたものも紹介されているので、ご興味のある方はどうぞ。


1.
Oi, Suomi, katso, sinun päiväs' koittaa,
Yön uhka karkoitettu on jo pois,
Ja aamun kiuru kirkkaudessa soittaa,
Kuin itse taivahan kansi sois'.
Yön vallat aamun valkeus jo voittaa,
Sun päiväs' koittaa, oi synnyinmaa.

おお、スオミフィンランド国民の自称)
汝の夜は明け行く
闇夜の脅威は消え去り
輝ける朝にヒバリは歌う
それはまさに天空の歌
夜の力は朝の光にかき消され
汝は夜明けを迎える 祖国よ

2.
Oi, nouse, Suomi, nosta korkealle,
Pääs' seppelöimä suurten muistojen.
Oi, nouse, Suomi, näytit maailmalle,
Sa että karkoitit orjuuden,
Ja ettet taipunut sa sorron alle,
On aamus' alkanut, synnyinmaa.

おお立ち上がれスオミ 高く掲げよ
偉大なる記憶に満ちた汝の頭を
おお立ち上がれスオミ 汝は世に示した
隷属のくびきを断ち切り
抑圧に屈しなかった汝の姿を
汝の夜は明けた 祖国よ



敬愛する築地正子さんの歌もご紹介します。


祖国この昏きひびきの染みつける

老い身いづくより朽ちゆかむ


そしてこの歌も。教科書に載ってた記憶が。


マッチ擦る つかの間海に 霧ふかし

身捨つるほどの 祖国はありや


寺山修司