ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

2016年歌始め

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なんてあたたかい年始でしょうか。きみがわるいくらい。

抱負、を書こうかと思ったのですがひさしぶりに歌がよみたいので、お題を10個あげてみます。短歌の目でせっかく頂いたいろんなことを忘れないように。

わたしは途中からなので、もしかして過去のお題とかぶるのがあるかもです。

歌は後ほど詠みます。

 

*1月15日、やっとできました!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

1.みどり

みどりごの記憶は遥か流るとも

二十歳の眉に宿るおもかげ 

 

2.約束

約束は言わず唇交わしけり

また逢う夢む遠き春日に

 

3.嘘

嘘云はぬそのこと自体の偽りを

疑はぬまま父は逝きけり

 

4.紙

紙のごと白しびりびり破く顔

わたくしはもうどこにも居らぬ

 

5.カエル

きみカエル我は孵らぬ卵ゆえ

ぴょーんと高く跳ねてさよなら

 

6.まつ

まつ女一雨ごとに濃くなりて

常緑樹となる針纏うとも

 

7.蠟梅

蠟梅が咲いたらきっと逢いにきて

まるいつぼみのままでまってる

 

8.つるつる

つるつると別れ昨日が今日となる

右と左の脚のあいだに

 

9.無

無言歌の美(うま)しメロディわすられず

言葉なき指今も動ける

 

10.ちはやふる

ちはやふる神おわします一日(ひとひ)なら

今日を限りと燃やす命ぞ

 

本歌

忘れじのゆくすえまではかたければ

けふをかぎりのいのちともがな

儀同三司母(百人一首54番)