ほしいぬ

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梅偲ぶ

梅散りて その実の未来ゆかしきと

母の想いに東風(こち)よこたへよ


一途にぞ人を思いし梅なれば

城より出でて馳せ参じけり


物語伝へし昔今もなお

胸に迫りて梅偲ぶ宵


4/3放映の大河ドラマ真田丸」を観て胸打たれたので詠みました。

(以下ネタバレあります)



お梅ちゃんの行動と死は、そうしなければ助かったのに、せっかく安全な城の中にいたのに、とか、愛する我が子と夫を残して、という無念の思いで辛かったですが、合戦のために武士でない人々も戦うことを余儀なくされ、共に苦楽を共にした農民仲間が襲われるのをみて矢も盾もたまらずの行動ではなかったかとわたしは思いました。


そのことが正しいかどうかを、ほかの人が決める権利は無いようにわたしはおもうのです。結果として、梅ちゃんは何よりも大切な自分の命を失いましたが、どんなにか愛する我が子我が夫と共にこれからも生きたかったであろうに、無念と思いますが、それでも彼女の生を全うしたのではとおもいます。


お梅ちゃんの死に重なったのは、わたしには、戦争や震災や事故や火事で亡くなった方々のことです。

非常事態の時に、その選択をしなければ、助かった命がたくさんあると思います。しかし、その人はその選択をしたのです。誰かを助けたくて。

その思いは、昔も今も変わらないように思います。冷静な判断ではなかったとか、そういうことではないのです。

そして助けられなかった、という思いが、人を自殺に導くこともあります。

そんなことで死ぬなんて、と誰がいえるでしょうか。わたしはとても言えません。その人にとってはそれほど辛い選択だったのです。


とにかく、とても面白くいろいろ心打たれる歴史ドラマなので、未見の方はぜひ!おすすめします。