*画像はお借りしたものです。リンク元を掲載したいのですが、リンク切れになっていました。もしあ!わたしの!という方がおられましたら、ご連絡ください。リンクを貼らせて頂きます。掲載不可なら削除いたします。
わたしの記憶の中のオブジェのイメージに近いお写真なので、掲載させていただきます。
まりおさん(id:topbwoy)のこの記事を読みました。
http://bakazee.hatenablog.com/entry/2016/04/25/221138
わたしの中でブワーッと蘇る記憶があり、書きます。
暮しの手帖、という雑誌をわたしの親は購読していました。子供の頃からそれを読むのがわたしは好きでした。衣食住に関して、また社会問題についていろいろ書かれていました。子供の頃はもちろんよく理解できないので、童話の記事や綺麗なお菓子の写真のところだけ眺めていました。
その中に、空き瓶を利用して飾り物を作る記事がありました。
このお借りした画像のようなものの作り方を紹介していました。昔の雑誌なので、こんなにカラフルではなく、使われているぬいぐるみのクマも鄙びたレトロな感じのものでした。
その、瓶の中のブランコに乗ったこぐま、いえ、瓶の中の世界、にわたしはものすごく惹かれたのです。
瓶の中ですから、風は吹きません。ブランコが揺れることは決してないのです。
くまさんは一人ぼっちで楽しそうにブランコに乗っている。それはとても完成された完璧な世界、静かな世界のように思いました。
でもとても寂しい世界です。でもたまらなく魅了されました。作ってみたいと思いました。
足元には綺麗なビーズや草がありますが、地面に足が触れることはありません。
なにより、くまさんを、瓶に閉じ込めてしまったら、一緒に遊ぶことはできません。くまさんの手にはブランコの針金が突き通されています。見ようによっては、残酷です。
でも楽しそうなくまさん。完璧な閉じられた世界。
話変わって、
はめ殺しの窓、というものがあります。
その言葉と存在を知った時、わたしの胸はザワザワしました。とても衝撃を受けました。
風を通さない窓。一度も開け閉めされない窓。
その向こう側の世界。
はめ殺し、という言葉。
まりおさんのエントリーを読んで、そのことも連想しました。
私たちのいる世界は、日々動いていて、時間が止まることは決してない。明日何が起きるかわからない。いまをとどめることはできない。
だからこそ、瓶の中の世界や、はめ殺しの窓の向こう側の世界に、わたしは惹かれるのかなと思います。自分は決して行くことのない、不変の、0時間のその世界に。