ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

残像送る



紫陽花のほそき枝より旅立ちぬ抜け殻越しにそっと手を振る


涙するたびに記憶の残像がただ繰り返す幾度でも泣く


泣くたびにすすぎ洗いをするがごと悲しみの染み消えよと願う


遺された者の悲しみ乗せて行け灯籠の舟ゆらゆらとゆけ


悲しみの日カレンダーに1つ増え光のニース我は忘れじ


*蝉の歌、続き。

*かの地を旅したことがあります。黙祷。