短歌の目1月
今年もはじまりました、短歌の目。うれしい!ありがたい!卯野抹茶様、皆様、たいへんありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
http://tankanome.hateblo.jp/entry/2017/01/10/060915
題詠
1. 編
編集の仕事懐かしあの日々もあのひとたちも一葉の紙
2. かがみ(鏡、鑑も可)
後頭部合わせ鏡でそっと見るこの一年が透けてぼんやり
3. もち
このきもち差し障りあるでも消えぬ扱いかねて戸棚にしまう
4. 立
立つしゃがむ反復集中スクワット尻と何かにじわじわと効く
5. 草
意味もなく草をちぎって放(ほう)る君その退屈をいとしくおもう
テーマ詠
「初」
幾たびか思い出しても色褪せぬあの緊張は永遠のごと
前髪を切るたび生まれ変わりたい視界の隅に置いてください
頼んだら繋いでくれた君の手にわたしの何をつたえればいい
単純な思いだけでは越えられぬそれでも石をまた一つ積む
新しき眼鏡くっきり見える外こんな顔して生きてるわたし