第16回短歌の目2月に参加いたします。主宰の卯野抹茶様、皆様、今月もありがとうございます。よろしくお願いいたします。
短歌の目2月
題詠 5首
1. 洗
洗わずにとっておきたい時間ごと幼子の服ちいさくたたむ
2. 鬼
鬼ならばここにも居ます昔からすっかり馴染み角も失くして
3. 入
入り交じる想いのストロボライトにて君の輪郭浮かんでは消ゆ
4. チョコ
チョコ買って家族で囲む夕食後ふたりの時間ふと思い出す
5. きさらぎ
きさらぎといえばハニーですみませんアンドロイドになれぬ私は
テーマ詠
テーマ「夢」
なぜ泣くの知らず涙は流れ落つ理由はいつも眠りの向こう
私の心も時も焼き尽くすその残酷を憧れと云ふ
ひくひくと動くまぶたの薄明かり赤子の心やすらかに飛べ
手を握り共にはゆけぬ二人ならせめて眠りの国で落ち合う
幾たびも父の骸は早朝の白き光に訥と置かれり
*文中フォントが大きくなっておりますが、スマホから投稿の不具合によるもので、意図的にではありません。お許しください。