ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

はつ恋

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草むらの中にひっそり咲くきのこ雨が上がれば乾いて消える

 

一生の中でかーんと響く音わたしの胸はなんども震え

 

金魚鉢揺れる尾びれはひらひらとどこへもゆけずただ鮮やかに

 

銀色の鱗が守る人魚姫素足の膝の擦り傷ピンク

 

陽の当たる大通りでは踊れないだけど死ぬまで覚えています

 

色褪せずなぜに幾度もよみがえる記憶のシャワー止めるすべ無く

 

ありがとうただ伝えたいあのときのあなたに会えぬまま歳を取る