2018-07-05 はつ恋 短歌 草むらの中にひっそり咲くきのこ雨が上がれば乾いて消える 一生の中でかーんと響く音わたしの胸はなんども震え 金魚鉢揺れる尾びれはひらひらとどこへもゆけずただ鮮やかに 銀色の鱗が守る人魚姫素足の膝の擦り傷ピンク 陽の当たる大通りでは踊れないだけど死ぬまで覚えています 色褪せずなぜに幾度もよみがえる記憶のシャワー止めるすべ無く ありがとうただ伝えたいあのときのあなたに会えぬまま歳を取る