ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

ひやりと香る

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子を叱り強き言葉で打ちすえて零れた涙食卓を拭く

 

叱るとき同時に我も叱られる過ちをせぬ人などいない

 

ほとんどは自分の裡(うち)に理由(わけ)がある怒りを向ける前に自問す

 

とりかえしつかぬ言葉を放つなら我は自分の唇(くち)を縫いたい

 

思いあい愛(いと)しみあいて睦まじく在りたしされど我に棘あり

 

芋蒸して君の笑顔をまつあいだ金木犀はひやりと香る