ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

あかりびと

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塞ぎつつ日々の荷物を背負うときあかりびと来てふと軽くなる

 

 

 

 

昨日はいろいろなことがありわたしは疲れ切ってスーパーで買い物をしていました。たぶん魂が抜けたような顔をしていたと思います。

 

そのとき、長い間会ってない知人が思いがけず声をかけてくれました。

その方の優しい言葉と、お互いの近況を手短に立ち話ししたことで、こころがかるくなり、よーし!またがんばろう!と力がわいてきました。

 

心に明かりをともしてくれる人、たしかにいるのです。その人の存在が、言葉や行いが、ぽうっとあたたかく周りを照らし、たすけてくれるのです。

謹んで、あかりびと、と呼ばせていただきたい。そんな言葉はないけれど。

あかりびとさん、ありがとう。

 

 

ひとすじの

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ひとすじの雲と光を捕まえた俯き顔をつと上げた時

 

幼な子と過ごす時間のやはらかさ忘れずに居る背を越されても

 

気を抜くと丸くなりたる背筋をシャツと一緒にアイロンかける

 

学生に一本きらり若白髪長き人生幸あれと笑む

 

海の上架けられた橋ハイウェイの車窓の虹は刻々と消ゆ

 

 

帰省しがてら、足を伸ばして明石海峡大橋を渡り、淡路島、徳島へ行きました。暑いしまずまず強行軍でしたが、とても楽しい旅でした。

道中、ふしぎなかたちの虹を何度も観ました。

忘れずにいたいです。

 

 

 

 

魔法のごとく

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黒土の下より出でて鮮やかに白水桃紫魔法のごとく

 

戦争は嫌と何度も繰り返し祖父母も父も伝へて逝きぬ

 

なぜもっと早く戦を止められぬ幾多の命吹き消し昭和

 

わが裡に争う心にくしみがあると弁え自分を見張る

 

平和の世継いで繋いで残すのが何にもまさる責務と誓う

 

 

(慰霊の日に詠める)

 

 

 

 

 

 

 

みどり染む

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にわか雨傘をさしたりたたんだり君は構わずカメラを覗く

 

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こんなにも息づいてをり苔たちはみどり染む染む湿度の国で

 

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生みにくく死ににくい地で生きていく慈しみもて人にも吾にも

 

 

 

 

 

 

 

おすすめあれこれ

ゴールデンウィークに行ったところや、やってみたことで、楽しかったことを書きます。

 

1.サーカスへ行く

ポップサーカスというサーカスへ行ってみました。

とても楽しくてものすごく元気が出ました。

最近ぱっとしないなぁと思ってる方には特におすすめです。

 

公式サイト

www.pop-circus.co.jp

 

動物ではなく人が中心のショーです。

人間ってすごい。人を楽しませるってすごい。

ネタバレはしたくないので、内容は伏せます。

 6/20まで公演しています。

 

サーカスで生きていくことは厳しいものだ、と思います。難しく危険な技を披露するためにどれだけの練習を重ねたことか。大人も子供も。

恐怖心を乗り越え、挑戦と失敗の繰り返しの末、素晴らしい演技を見せてくれることに感動しました。

 

団員の方々はそれぞれの個性を生かした演技をみせてくれます。みんなにふさわしい役割がある。まさに、みんなちがってみんないい、のです。

ポップサーカスは世界中からパフォーマーを集めているので、それも魅力です。

 

鍛え抜かれた方々の素晴らしい演技に釘付けになり、いっぱい笑い、手が痛くなるくらい拍手喝采しました。

するとふしぎなことに、平凡で何の才もないわたしでも、それはそれでいいじゃない。生きている、ただそれだけですごい幸せなんだ。

わたしはわたしの役割を果たしていこう、と思えました。ふっと肩の力が抜けました。

 

生のドラムやギター演奏をバックに演技するのもすごくよかった。

できれば指定席で見ることをおすすめします。手に汗握り、息を呑む迫真の演技です。

 

 

2.電子書籍を読む

 

自由ネコ、スコちゃん、ぐわぐわ団のみんなで好き勝手にお悩み解決 みんな正解!

自由ネコ、スコちゃん、ぐわぐわ団のみんなで好き勝手にお悩み解決 みんな正解!

 

 

自由ネコさん、スコちゃんさん、まけもけさんの共著を読みました。すごく面白かった!お三方のブログはいつも読んでいます。

Kindleを持っておらずあきらめていたのですが、スマホに無料アプリを入れて読めると知りチャレンジしました。

お悩みのそれぞれが面白く、その回答がまたすごいのです。

悩む力、答える力がすごい。

ほんと、みんな正解!です。

 

3.神奈川県で遊ぶ

わたしは神奈川県が好きです。なんとなく、生まれ育った兵庫県に似ている気がする。いや似ていないけど。どっちなんだ!(笑)

海と山があって、おいしいものがあり、同じ県内でも市町村により全然顔が違うので何度遊びに行っても飽きません。

横浜、鎌倉、江ノ島、箱根など景勝地にも恵まれています。

今回は横浜市赤レンガ倉庫、横須賀市ソレイユの丘、厚木市夢未市(JAのファーマーズマーケット)、レジャーランド、日帰り温泉などへ行きました。

どこもよかったので、また行きたいです。

 

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赤レンガ倉庫

 

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ソレイユの丘

(どこへ行っても空を撮ってしまう…)

 

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神奈川レジャーランド厚木店

ゲームセンター、ボウリング、カラオケ、ミニ四駆、ゴーカートなどが楽しめる広くて昭和な施設です。

 

写真ないですが、赤レンガ倉庫のグラニースミスのアップルパイ、

ファーマーズマーケットのアイスクリームと佐知の江戸豚、新鮮な野菜、手作り焼き菓子は本当に美味しかった。

 

ソレイユの丘のネモフィラフロートは綺麗だったし。淡いピンクや水色のタピオカも入っているのです。夢のような彩り。

 

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4.オタマジャクシを飼ってみる

知人からもらったので飼い始めました。水草を入れ、カワニナだかタニシだかも入れ、小さい植木鉢を隠れ家用に沈め、メダカの餌をやっています。

もう小さい後脚が生えてきました。二種類のおたまで、多分アマガエルとヒキガエルだと思われます。可愛いと気持ち悪いの間くらいなのがいいです。観察していると面白くて飽きません。

田舎に住んでいるのでカエルになってもそのままそのへんで生きていくので気楽というのもあります。

 

5.花の苗を植える

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ミニバラに加え、ヘリオトロープ、オルレアなどを植えました。寄せ植えも一つ買って楽しんでいます。白と紫の花で作られた寄せ植えです。矢車草、ペチュニア、など綺麗でよく咲いてくれます。うれしい。さすがプロが作ったものだなあと思います。

 

寄せ植えはセンスがものを言います。園芸全般そうなのですが、植物の特性を知ることと同時に、絵心が必要なのではと思います。

わたしやセンスも絵心もないので園芸は難しいけれど、楽しいです。

 

長いゴールデンウィークが終わり、平常に戻ってほっとしているのも正直な気持ちですが、ずいぶん楽しませてもらったなあと感謝しています。

 

 

 

 

 

 

五月五首

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茫洋と五月の風の吹き渡るあなたのいない青花の野に

 

赤黒き昭和黄色の平成も終わり令和は無色透明

 

これからは笑いころげて生きてゆく残りの日々に灯をともすため

 

苗植えて重き如雨露の水溢れまわりの土も鮮やかになる

 

東京へ電車に揺られともだちと話し話して時を旅する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誕生日でした

 


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今年は寒くてずいぶん桜が長持ちしたけれども、さすがにもうあまり見かけない。北のほうへ行けばまだこれから楽しめるのだろう。いつか行ってみたい。

 

わたしの誕生日の頃に咲いている花は、八重桜。フリージアラナンキュラス。どれも好きなお花なのでうれしい。

なかでも白のフリージアはとても好きだ。ご近所の園芸家の方が分けてくださったので植えた。なんともうれしい。

誕生花はスノーフレークだそうだ。白い花でうれしい。

 

誕生日といっても日々のことをして過ごす。

鼻歌がムーンリバーなのは、ヘンリー・マンシーニと同じ日だから。ちなみにチャーリー・チャップリンも。光栄である。

 

野菜スープを煮ながらお皿を洗う。

お天気が良いのでたくさんお洗濯をした。寒さがふいに戻ってくるのでなかなかしまえないニット類をふかふかに洗って干した。

取り込んでせっせとたたむ。

 

トイレ掃除を念入りにしたらピカピカになってうれしい。掃除全般、日頃からもっとマメにすべきなのだ。毎日すれば汚れない。反省。

引き受けた役目の仕事をいくつかして、親友からのおめでとうメールに返信し、友達や知り合いとラインでやりとりをした。

親友には近々自家製甘夏マーマレードとお菓子を送るので手紙も書くつもり。

 

元気だけれど本調子ではないのでこれだけのことをしただけでも疲れてしまいのびてしまった。

 

歳を重ねるごとに、花や植物を好きになっていく。若い頃は忙しく庭もなく切り花ばかりだったが、今は植えて育てることにも興味が湧いてきた。まだ本格的に取り組むには至らないけれど、もっと歳をとって時間ができたらやりたいと思う。

 

20代の頃、勤めを定時で上がり、誕生日でもなんでもない日に、ル・ベスベのお花を買って帰った。白とグリーンのシックな花束。

 

隠れ家のような小さな一軒家に、センスの良い花たち。外国のようだった。憧れのお花屋さんに行けてうれしかった。

電車の中で「素敵なお花ですね。歓迎会とかですか?」と声をかけられた。

「はい…ありがとうございます。」と嘘をついた。後ろめたくてうつむいたのを今でも覚えている。

 

ル・ベスベの経営者で名フローリストの高橋さんが亡くなられたことも知らずにいた。

驚いて、彼女の本を数冊注文した。

記憶を辿る。確か花束を作ってくれたのは彼女ではなかったか。眼鏡をかけた地味な女性だった。

「どんな感じが良いですか?」ときかれ、

「白い花が好きです。あと緑も。」とだけ答えて、予算を伝えた。

手際よくまとめられていく花たち。

見たこともないセンスの良い、でも尖ってなくて、優しく寄り添うような花束を、渡された。

受け取る時うれしくて、自然に笑顔になった。

 

子供の頃、若い頃、そして今でもすこし、わたしはにっこりするのが苦手だ。

体が弱く、人前では緊張し、そのくせ思うこと(言わなくても良い事)をはっきり言い、何かと考え込む方で、愛嬌というものがなかった。

本を読んでいる方が楽しかった。

 

今はあまり本を読む時間がない。

それよりも、ほかに楽しいことができたから。

人と交流することも、苦ではなくなった。

たくさん笑うようになったと思う。

 

こんな私でもおかげさまでこの歳まで生きてこられて、家族もでき、仲良くしてくれる人もいる。はてなという書ける場所があり、読んでくださる皆様がおられる。

うれしい。ありがたい。

わたしのつぶやきばかりで、役に立つことは何も書いてないブログですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

◆ル・ベスベに関する記事

【前編】「とくべつ」なお花屋さん。ル・ベスベ代表 松岡龍守氏 インタビュー 「ルベスベ20周年 これまでとこれから」

https://lovegreen.net/report/p88476/

 

◆ル・ベスベのホームページ

http://www.levesuve.com