ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

短歌の目第5回7月ふりかえり

先日参加させて頂いた短歌の目の、自作ふりかえりをいたします。

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/07/14/153252


1.手帳

仕事やめ 笑われないので だいすきな

小鳥の手帳 今年も使う

・フルタイムで仕事してた時は無地の手帳でした。今は手帳の必要度は低く自由度は高くなっていて、うれしい。でもまた働きたいなと思ったり、そしたら年甲斐もなく可愛い手帳は笑われるかなと思ったり。ああ、笑われるってキーワードだな。次回詠もう。

2.花火

だいすきな 君と行くこと 決してない

花火美し 胸ほろ苦し

・わたしはいまそこそこ大家族で暮らしていて、好きな人と二人きりで花火、などというのは遠い夏の日の記憶で、そして片想いの多い人生だったので、あー花火行きたかったよ君と。と、14歳の、16歳の、18歳の、わたしがそれぞれつぶやくのでした今も胸の奥で。


3.虫

虫見つけ 必ず教える 幼き子

その目その指 母は忘れじ

・5歳の娘との日常です。虫が好きなのか嫌いなのかわからないけど、とにかく気になってしょうがないらしいのです。

 

4.白

白は好き 膨張色でも 汚れても

シーツ食パンショーツ精液

・すみません。無修正、そのまんまの気持ちです。白は本当にすきです。後半部は白いものを思い浮かべて並べただけですが、必ずしも白いとは限らないよな。


5.アイス

アイスやめ 痩せてみせます 今年こそ

目標は冬 ベッドでアイス

 ひねりなし。万年ダイエッターでございます。とほほ。


6.プール

プール行こ 懐かしい声 振り向いた

幼ななじみの 水着鮮やか

 プールバッグって透明ビニールに柄入りのものが多くて、そこから透ける水着やタオルの可愛さってとても重要なんじゃないかと、モッサリなわたしは思っていました。幼稚園の頃大好きだったミコちゃんに捧げます。


7.すず

鈴振って 集めてみたし 仔羊の

白いむくむく 山燃える夕

 ハイジです。ハイジは山羊だけど。子ヤギのゆきちゃんの白さを思い浮かべながら。本当の羊は白くなくてむしろベージュです。汚れてて。羊の牧場行ってショックを受けた記憶がよみがえります。


8.アンタレス

蠍座は 少し怖くて 本能で

赤い巨星に 嘘はつけない

 アンタレスは蠍座の目立つ赤い星、くらいの知識がなく、蠍座の友人&知人が何名かいるのですが、みんな根っこが太くて正直で、清濁併せ呑むというか、本質を見抜いたり突いたりする方々なので、嘘はつけません。


9. 雷

雷の 夜に抱き合い 裏返し

パンツ直して おはようのキス

・時々パンツを裏返しに履いてしまうのは、愛し合う人々を妬む意地悪な妖精のせいだと思います。そしてパンツはたぶんわたしのテーマです。下着好きなので。

 

10.【枕詞】
ぬばたまの

ぬばたまの 夜には夜の 声を聴く

ラジオの向こう 変わらないひと

金井さんにとりあげていただいたり、ほかの方にもお星さまを頂いたりしたので、わたしには特別な、大切な歌になりました。ありがとうございます。舞い上がって、こんな下手で無知でも歌詠んでいいんだ!って、すごく嬉しくて、ありがたいです。

みかみかさんのブログ(id:mika3kan)でラジオの記事を読み、ラジオを熱心に聴いていた頃の記憶をたどりながら読みした。今でもラジオはやっぱり好きです。音楽が好きなのと、声、語りというものにとても魅かれます。声フェチに近いものもちょっとあるかも。

みかみかさんのぶろぐでは、卯野抹茶さんの短歌の目、金井さんの短歌倶楽部のことも知ったので、足を向けて寝られないです。みかみかさんありがとうございます。



告白しますと、1時間くらいで一気詠みした歌たちです。推敲はほとんどしていません。推敲することができないほどの素人なのです。開き直りともいいます。それなのに読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。