2015-09-16 音を眺むる 降り出した 雨が手すりにはね返る音を眺むる 紅茶の時間恋しさを ころがしながら たたむ布指先きゅっと 力込めつつ秋雨に 香りいっそう はなやいで薔薇も芙蓉も つと顔をあげねえねえと 金木犀が 囁けり振り返ればまだ 蕾なれども 秘密です 話せば決して逢えません秋の真ん中 そこで待ちますきのこ傘 扉あければ 児童書が並ぶ驚き 京のはからい*最後の歌は、京都府立植物園のきのこの形のミニ図書館を指しています。教えてくださったchocoさん(id:chocoholi)に感謝です。