ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

パンとバター(CALVAカルヴァ来訪その1)

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baguette365という、

http://baguette365.hateblo.jp/

美味しいバケットをたくさんすてきな写真と文章で紹介しておられるフードコーディネーターのカレンさん、(id: karenadams) を、まりおさんのブログから知りました。まりおさんのブログは、短歌の目から知ったんだっけな?まりおさんのところから、ねむれないさめさん、とんははさんも知り、どんどん世界が広がってわくわくしています。これがインターネットの醍醐味なのでしょうか。皆様素晴らしいブログを書いておられます。

さて、カレンさんの美味しそうなブログを拝見しているうちに、パン好きが抑えられなくなり、先日書いたカルヴァさんにおじゃましてお財布とお腹と相談しながら買ったパンたちをご紹介します。どれも何度かリピートしている、わたしが大好きなパンたちです。


http://www.calva.jp 



その前に、カルヴァさんについてちょっとご紹介です。関係者及び回し者ではありません。ああこういうのとってもいいな!と思うところがあるお店なのです。

ある日、元々あった別の名前の古いお店が取り壊され、小さなビルが建ちました。その一階がカルヴァ。上にはフレンチのビストロが入りました。

親御さんのお店を、ふたりの息子さんたちが戻ってきて新規開店し、継いだのです。息子さんたちは、それぞれ東京で、パンと洋菓子の有名店で修行をされていました。確か洋菓子は吉祥寺の名店アテスウェイだったはず。パンも洋菓子もとびきり美味しい、すてきにおしゃれなお店が誕生しました。

わたしはパンと洋菓子の街、神戸で育ちました。どんなにいいお店でも、後継者がいなければ、そのお店は一代で終わります。神戸は競争が激しく、また大震災もあったので、今はもうない幻のお店と味がたくさんあります。

カルヴァは理想的なケースだと思います。

前置き長くてごめんなさい。

本題に入ります。

皆様はパンとバターってどう思いますか?

本当に美味しいパンなら、なにもつけなくてそのままが一番!って思ったりしませんか?わたしはします。

でも、そのままでも十分美味しいパンに、さらに素晴らしく美味しいバターが加わったらどうなることでしょう?そう。そこには魔法、マジック、ファンタスティック!な奇跡が生まれるのです。

カルヴァの数々の美味しいパンたちから、まずご紹介したいのは、この小さなバターサンドです。子供の握りこぶしくらいの大きさです。外側はパリッと固く香ばしく、中はしっとりしっかりとしたティエリーというハードパンのミニサイズに、1センチほどの分厚い無塩バターをはさみ、クルッと薄紙で封がしてあります。

この封をピリッと破いて、口を縦に大きくあけて、がぶり!とやってみましょう。

これは美味しいパンの王国からの招待状。口の中に、小麦のなんともいえず芳しい香りと、無塩バターの上品な甘さがふわぁ…っと広がります。絶妙な組み合わせです。シンプルイズベスト。

カロリーのことは考えない。ダイエットも忘れましょう。大丈夫、小さなパンです。

ひたすらしっかりもぐもぐと噛み締めて、ゆっくり味わってください。固さも美味しさの一部なのです。

この天国の味、が税込131円だったかな?で味わえます。バター不足の時も値上げはなく据え置きでした。サンドイッチの隣にひっそりと佇んでいるこれを見つけたら、即トレイに載せることをおすすめします。

特に、レストランへ行ったらパンをお代わりしてしまう、とか、お料理が来る前にパンとバターがなくなっちゃう(わたし私!わたしなんですけど!)方はぜひ。

このティエリー、バター無しで、大きいサイズと小さいサイズを売っています。大きさで味が違います。わたしは大きいのが好き。試してみるのもおすすめです。

パンとバターのベストカップル。全然違う2人なのに、組み合わせたら最強。そんな関係に、わたしは憧れます。違うからいい。違うからタッグを組む。意見の相違や、たまにはけんかもいい。そこから新しいすてきな驚きに満ちた魔法が生まれるのだから。

マジック、サプライズ、ファンタスティック、ジョイ。

わたしはそんなことを日々求めて生きているのかもしれません。

そしてそれは、小さなパンの中にも、あるのです。