わたしは途中からの参加ではありましたが、この企画のおかげで短歌みたいなものを詠ませて頂くようになりました。
短歌のある日々とそれ以前のない日々とは、くっきりと線が引けるように思います。短歌のおかげで、わたしの中の言葉に居場所ができました。そして他の方々の歌を見せてもらうよろこびとおどろき。これはかけがえのないものです。
また折にふれ、詠んでいきたいですし、もし第2期が始まるときは、ぜひまた参加させていただけたらと、願います。
今まで本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
12月短歌の目
はてな題詠「短歌の目」
photo by kevin dooley
皆さまのご参加ご協力でどうにか成り立つ「短歌の目」、第10回です。
今回をもちましてひとまず「第一期」はラストとさせていただきます。
12月の題詠短歌お題の10首を発表します。
初心者のかたから気軽にご参加ください。
12月お題 10首
1. ファー
ファーファぐま 黒い瞳の愛らしき
何も映さず 秘密漏らさず
2. 密
これ以上 密度高めて触れ合えば
暁(あけ)には融けて 紅櫛遺す
3. LED
永き時光るとぞ云ふLED
人なき世をも照らす日の来る
4. グレーゾーン
この冬はやたらにグレイの服を着る
グレーゾーンで安らぐ心
5. くま
ちくま文庫読みて語りし若き日の
友の眼(まなこ)の輝きいまも
6. 石
いくつもの石飲み込んで石を生む
我が生き方と腎臓は似て
7. イエス
イエスイエスイエスいくたび聞かれても
咎められても同じく答う
8. 鐘
沈黙の寺に響ける水の鐘
ぽとりぽとりと心臓穿つ
9. 氷
歓びも嘆きも全て氷にし
留めおけるなら今この時を
10.【枕詞】降る雪の
降る雪の真白を薄く重ねゆき
覆い隠さん疼く孤独を