空を埋め桜の咲く日芯寒く曇り空ゆえひとしお映ゆる
手を伸ばし捉えようとしはたと落つ君はいつでもフェンスのむこう
銀の髪とりどりに染めさんざめくおんなわたしも歳とりそびれ
ちりつくす桜うつくし警戒をせよと戒むそのはかなさに
新緑を背に後輩の写真撮るはいチーズ!ってつい言ってしまう
微笑みのしわ深き顔うつくしき惜しまず笑え惜しみなく泣け
堤防は心に築くべからずといつも決壊してから思う
坂道を上れば桜満開の息はずませて高校の朝
ひらひらと時を重ねてきましたと嘯く我は泣くのが下手で
泣きぼくろそっと描き足すまなじりにそっと拭き取るいつものわたし
春色を選ぶときめくこころ着てさあ出かけよう新しい日に
*このところ忙しくまた無駄に悩んでなかなか詠めずにおりましたが、ゆれスカさん(id:yureru-skirt)の葉桜の記事に背中を押してもらいました。
ゆれスカさん素敵な記事をありがとうございました!感謝です。