零れ落つ紅にじむ唇(くち)の端に彼の人の名は決して上らず
ひしと抱く夢のあわいに魘(うな)されて舞台の光目も眩む闇
少年の日々の痛みは刃より深くふたりを刻み結べり
ふりむきてまたふりむきてひとことも発せず去りぬ妻のまなざし
幾たびも歴史をくぐり相目(あいま)みゆたださよならを伝へるために
*ずっと観たかった映画「さらばわが愛 覇王別姫」をやっと観ました。
とても揺さぶられました。素晴らしかったです。
ご紹介くださったまりおさん(id:mariostang)ありがとうございます!