ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

零れ(こぼれ)

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こぼれおち酷暑の夏は土の下冬の光にみどり広げて

 

人前で顔を覆って泣いた時黒き氷が零れ透明

 

見守りて灰汁とり友の野菜煮る心配事もすくって捨てる

 

あたたかき心会議に持ち寄ってみんなでまちの未来を望む

 

 

昨年晩秋に種蒔きしたパクチーが冬を越えて春に食卓を彩ってくれました。今年はどうしようかなと思いながらも多忙にかまけてほったらかしにしてしまいました。種は少し収穫したもののそのままとっておきました。

ところが、いつの間にかこぼれ落ちていた種が、ちゃんと芽吹き、すくすくと育ってくれたのです。おかげさまで今美味しく頂いてます。

なんというか、ラッキーとか得したとかそういうことだけではなくて、しみじみと嬉しくありがたい。一生懸命やってもうまくいかない事もあるのに、何もしなくてもプレゼントのような幸いもある。命の強さ。かけがえのなさ。何とも言えない気持ちになりました。

パクチー、ありがとう。

わたしももっと成長したい。

パクチーの瑞々しい緑に勇気をもらっています。

 

この一年を振り返ると、別れもあり、困難もありました。そのたびにあちこちぶつかり、たくさん泣いて、頑ななわたしを壊し、ぽろぽろと零し落としていったように思います。

いろんな方々の温かい思いやりがしみました。心から感謝しています。

締めくくりを笑顔で迎えることができるよう、あともうひといき、がんばりたいです。

 

いつも読んでくださる皆様ありがとうございます。時節柄どうぞご自愛くださいませ。

すこし早いですが、良い師走、佳き新年となりますようお祈り申し上げます。