ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

春を待つ

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不死鳥のごとき希望は重たくてそれでも春の足音ぞする

 

春眠やまぶたにつもる薄雪を払いて蒼き夜明けをのぞむ

 

白い空雪降りなむと仰ぎ待つ子らの頭(こうべ)を風撫でわたる

 

温めたタオルを首にあてがいてこの子の痛み溶けよと願う

 

ほがらかな笑顔はどんな刃より鬼を払うと蝋梅の云ふ

 

 

 

寒中お見舞い申し上げます。

佳い年となりますように。