ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

如月〜弥生

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フェンス越し眼の端っこに花留まる屈めた腰をふと伸ばすとき

 

ねえねえと振り向きざまに囚われた沈丁花の香絡みほどけず

 

夕暮れの遅くなるごと如月の鬼の隠れる闇ぞ小さく

 

マスク越しアクリル越しに伝へんと声のボリューム右へ左へ

 

死ぬ病抱える人ぞ生きにけりひとひひとひの同じ重さよ

 

 

 

春よ来い。

皆様どうぞお大事に。