2021-03-03 如月〜弥生 短歌 フェンス越し眼の端っこに花留まる屈めた腰をふと伸ばすとき ねえねえと振り向きざまに囚われた沈丁花の香絡みほどけず 夕暮れの遅くなるごと如月の鬼の隠れる闇ぞ小さく マスク越しアクリル越しに伝へんと声のボリューム右へ左へ 死ぬ病抱える人ぞ生きにけりひとひひとひの同じ重さよ 春よ来い。 皆様どうぞお大事に。