夏雲
夏雲や 熱の眼で見上げれば白の城塞青空に消ゆ
七度(ななたび)も7分(しちぶ)も痛し夜もすがら熱はわたしの裡にこもれり
ガーゼのみやさしき友の風合いで包みこまれてこのままでいる
夕刻の鐘の響きを寝床にてきく1日があっけなくゆく
草の香の髪幾たびもすすぎをり誰かの手のひらふと思い出す
*バカがひくという夏風邪をまんまとひきまして、これで正真正銘のあかんたれやねーとぼんやりしています。
弁解をするならば、家族の看病をしていてうつったのと、我が家では2/3の罹患率なので伝染力が強いと思われる。高熱が出て喉と身体が痛くいやな汗をかくので、生き残り家族は怯えています。わたしはもうなってしまったので平気。ゾンビってこんな気分なんだろうか?(笑)
元気な時はコーヒーと炭酸飲料(ノンアルコールビールやたまに本物のビールや無糖炭酸)を愛していますが、さすがに今はそれらが遠い。
元気な時に飲んだよなよなエールが実においしかったこと、そのことはまりおさんの記事で知ったのですが、おすすめのおつまみがとことん売ってなかったこと、がくやしいので元気になったらリベンジしようと思います。
皆様お体ご自愛ください。
百日草、100年続きますように
暑いですね。
百日草が鮮やかに咲いていました。
花言葉を調べたら、下記でした。
「友への思い」「遠くの友を思う」「注意を怠るな」
などなど。言葉の由来は、花が長く咲くかららしいです。
ひどい事件がありました。ご冥福を祈り、一命を取り留めた方々の回復を祈り、このような事件が2度と起こらないようにと祈っています。
この悔しさと悲しみは、日々を大切に生きることで、一歩一歩埋めていく。自分はどうなのか?という自問自答を忘れずにいる。危機意識を持ち、公平な心と行動、を忘れないようにします。
「君と好きな人が100年続きますように」という歌詞の有名な歌「ハナミズキ」。わたしも好きなのですが、911のテロ事件後に作られた歌だそうです。
何が起きるかわからないこの世ですが、
どうか、
誰もが誰もの好きな人と100年続きますように。
「バケモノの子」を観て
先日テレビで放映されていたのに途中から気づき、録画しておいたものを先ほど観ました。
途中からだし、細田守監督の作品は、あまり好きではないので、(時をかける少女、だけちゃんとみた。サマーウォーズは最初の数分で耐えられなくなり、おおかみこどもの雨と雪、は設定だけで観るのをやめてしまいました。単に好みの問題なので、好きな方はごめんなさい。)
そういう人が書いた、
これはなんの参考にもならないしょうもないひとりごとみたいな感想で、しかもネタバレありという最悪なものになります。お許し下さい。
いざ!箇条書きで。
1.くまてつ、って、絶対ジャリん子チエのテツが入ってると思う。あの自分勝手で粗暴だけど憎めないキャラクター、間違いない。
2.昔の黒澤明映画から沢山もらってる。七人の侍とか。間違いない。それが悪いわけではなく、黒澤明の凄さがわかる。
3.渋谷とバケモノの国が繋がってるのはよくわからない。行き来ができるなら、もっと沢山人間がいってるはず。
4.あの白いハムスターみたいなのはお母さん?
5.最後なんでみんな丸く収めちゃうかなぁ。
6.それでもそこそこ面白かった。
7.この一冊、が白鯨、なのはよかった。
8.もっと古典的な名作を読もう!→自分へ
9.楓ちゃん可愛くてすごいいい子すぎてしぬ。
10.しおりの紐を手首に巻く、ってすごい。流行りそう…なわけはない。
11.西遊記モチーフなのはなぜなのか。でも猪八戒お坊さんはよかった。
12.きゅうた、はいきなり格好良くなりすぎてる気がする。はじめ女の子と思った。
13.剣士やめるのかよ!!もったいない!!
14.きゅうたの闇、はくまてつの炎の剣で、熱く満たされているのかな。
15.青いクジラの闇は、消滅したの?またあの子の心に生まれないの?しおり紐とバケモノ家族の愛があるから大丈夫?
16.偶然だけど、ニースのテロと重なる。現実の重さ。誰も死なない映画の中の平和。綺麗事。
そうなんだ。この作品の、細田守監督の何が気に入らないって、どこが苦手かって、綺麗にまとめてしまうところなんだ。でもそうしたいのもわかる。丁寧に作られているのもわかる。
ブツブツ言いながら、まだ観てない2作品を観るかどうか迷ってます。素直じゃないもんで。
今日はこれでおしまい。(笑)
残像送る
紫陽花のほそき枝より旅立ちぬ抜け殻越しにそっと手を振る
涙するたびに記憶の残像がただ繰り返す幾度でも泣く
泣くたびにすすぎ洗いをするがごと悲しみの染み消えよと願う
遺された者の悲しみ乗せて行け灯籠の舟ゆらゆらとゆけ
悲しみの日カレンダーに1つ増え光のニース我は忘れじ
*蝉の歌、続き。
*かの地を旅したことがあります。黙祷。
羽化のはじまる
蝉の仔のさらに高くへ登り来る細き枝にて羽化のはじまる
七夕や人の望みの喜びよ射的焼きそばかき氷沁む
面談を終えて我が身の裡に居る中学生は未だ泣きをり
熱の子はさむいさむいと抱きつけり湯たんぽのようただ撫でるのみ
サッカーの生地にて作るスカートのシャラシャラ涼しときめくこころ
*蝉の幼虫が道路を這っていたので、木にとまらせました。一生懸命高く高くへ上っていき、ぴたと止まった。
夜にもう一度見にいくと、さらに高い不安定とも思われる細枝で羽化していました。
今朝はもう居なくなっていたので、無事に成虫になったのだろうと、うれしく思いました。
*平塚の七夕まつりを見物に行きました。盛大でした。阿佐ヶ谷のは見たことあるので、仙台の七夕を見ることができれば、七夕制覇!フッフーン!と鼻息あらくしています。
追記:わたしの誤りで、日本三大七夕は、仙台、平塚、安城(愛媛県)だそうです。あと2つ、楽しみです。
マンゴープリン
つやめいてふるふるしてるのきづかない匙は投げないヒントも無しね
待たせてるばかりの君は時間切れ夏の勢いもう止まらない
夕立に黒きドラムを叩き居り沸き立つ心冷まさず歩く
涼やかに嘘つき村を後にして手鏡うつる我も嘘つき
嫌なこといやと云ふより好きなことさがすのがすきとごまかす嫌い
星空
星空に放(ほお)って離すいきどおり往路分だけ燃料積みて
恋の歌やっぱり言わなきゃよかったと一人つぶやく赤い顔して
眠る前明日が少しはましになるおまじないなら100は知ってる
玄関の靴の大きさはっとする成長速度に追いつけぬ我
半年の夢の決算つかぬまま色とりどりの短冊ゆれる