ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

秋来ぬと

平熱になりてぞ思う 君恋し 追憶メガネ 秋桜で拭く 音合わせ 呼吸揃えて 吹く秋や 捲りしシャツに ふと見惚れおり 香りのみ さんざめく日よ 声も無く 光の屑か 木犀揺する

声を聴かせて(対談について思ったこと

「短歌の目」主宰、「nerumae」ブログ著者の卯野抹茶(id:macchauno)さんと、「letter from kyoto」の川添さん(id:kkzy9)の対談を聞きました。滅法面白かった。下記は、卯野さんのブログから一部転載です。http://nerumae.hateblo.jp/entry/2015/08/28/232304…

R18

色眼鏡 かけているのは どちらなの心も身体も 両方私触れもせず 見せもせぬからわからない 何も得ぬまま そこにいなさい守るもの あるからもっと慎重に大きくなってと はぐくむ命ここからは 入れませんと言う勇気誰も責任とらない場所で境界をやすやす超える…

オ・スオミ

オ・スオミ 真闇にじっと 耳澄まし朝が来るのを 信じて歌うふるさとも 祖国も母国も しっくりとこぬまま時を かさね惑ひぬ発音の 癖が直らず 進めないバス停で泣く 楽器がみてるわがままを 言って困らす 勇気なく冗談だよと いつものにする・合奏練習後のあ…

好きな短歌・歌人

ひょんなことから短歌を詠ませていただくようになりました。わたしのは短歌って言っていいのかわからない代物だけれど、大好きな短歌、尊敬する歌人を挙げます。この暁の よき客人の 忘れ雪わするるとても ほの明かりせよ築地正子です。高校生の頃、朝日新聞…

放たれて

放たれて 飛べぬ心は 空見上げ籠のまわりで うなだれてをり 足りぬのは 覚悟と根気 手離すな真の望みが これと知るなら凶暴な 重りのごとき 睡気には打ち勝てもせず 臥してうらめし世界中 働く人の 安全と平和を祈る 痛ましニュースに甘えずに 上げた顔ふい …

やっぱり感想つけました第6回短歌の目8月皆様の感想です(後編)

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/000000 すみません!何も感想は書いてないけれど、続きです。好きな歌をあげさせていただきます。コピペ無修正ですみません。そして、スターを差し上げてませんが、前編後編とも紹介させていただいた歌全部星…

やっぱり感想つけました第6回短歌の目8月皆様の感想です(前編)

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/000000 *いろんな方の感想を読ませていただき、また宇野抹茶さんと川添さんの対談を聴かせていただいて、やっぱり感想を書かせていただくことにしました。ベートーベンの第九は合唱付と表記されますが、こち…

逆光の

逆光の パパイヤたわわ 遠慮なくひかりにのばす いさぎよき腕君ほしい 口に出さずに 伝えるを手練手管と 昔より云ふ風騒ぐ 朝に身支度 ととのへて君が涼しさ ちぎれ雲眩し石鹸の 匂い万人受けするとんなこと知るか 好きな人嗅ぐ君である ゆえに好きなの それ…

夜顔香る

盆過ぎて 時計をもとに 戻す宵夜顔香る 我が罪愛し明日からは すこし厳しく 生きてみる宿題はまだ 手つけずのままもう一度 プールへ行くと 約束すこどもと夏と 花火の残り映画館 ひとけの無い海 風だけが私に寄り添う その秋を待つ間に合った 白いヒールの …

むすびめの

八十路義母(はは) 帯結ぶ手の 巧力(うまぢから)レースの立て矢 闇映える白むすびめの 緑と白に 今日の日のよろこびむすぶ かなしみむすぶ盆踊り 集う人びと よろこびてほとけさまをも ゆるがすリズム踊らぬと ごねる娘の 下駄の石取り除いても きげん直らず…

そらさがす

「虹出てる」あなたの電話に そらさがすなんて大きな 愛の目標(めじるし)流星群 見たかったのに 寝ちまったいつか星待ち 君としたいよ・虹を見た時、誰かに教えたくなるのはおもしろいとおもうのです。好きな人だけじゃなくて、通りすがりの人にも誰彼構わず…

ことばたち

読んだから 思い出したよ 大切な痛みの記憶 ブログに感謝切る言葉 育てる言葉 そっと抱くことばをいったん かたわらにおき可愛さを 演出はせぬ そこは意地嘘の可愛さ 可愛いはグロ宝石も 蛙も困る 口からはやっぱり言葉か 歌じゃないとね脚のため 声を差し出…

読み返したい本

今週のお題「読書の夏」に応募します。ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/15メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 67回この商品を含むブログ (364件) を見る ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社…

夏くぐる

半年の 身に積もるもの ふりかえり苦楽ぞ愛し さあ夏くぐる日月と 水浴びしたよに 汗かきて片付けしこと これからのこと八十路義母(はは) 胸に飛び込む かぶとむしひしと攫んで 孫に与えり朝晩の 涼風うれし 立秋やそれすら吹かぬ 東京不眠愛されたい ひたす…

鈴木英人さんのぼんぼり

鎌倉の鶴岡八幡宮、ぼんぼり祭りにて。今年鎌倉花火大会は、台風の影響で中止となりました。高波で船が出せず前日準備ができなかったのです。だからこの絵は、幻の花火大会。まさかここで見られるとは思わなかった。今年の花火は今年だけのものだから、二度…

平和へ

90年 生きるサボテン その棘で平和を崩す 鬼を突き刺せ原爆忌 子供らの誓い 頰の汗受け止め守る 大人の我は

星旅行

君となら 小さな旅も 星旅行川面に映る ロケット乗ろう

外のほうが明るい

アレルギー お風呂に入れて 元を断つ症状おさまり 寝る子のいとし雨戸開け 真夜中に干す バスタオル沈むこころよ 外の方が明るい十六夜の 月を見上げて 君思う淋しい気持ち いつも遅れて勇気出し 自分の中を 覗き込む赤々と燃ゆ 脈々と打つキス食んで 心がま…

第6回 短歌の目 8月

第6回 短歌の目 8月 に参加させていただきます。参加は2度目です。卯野抹茶さんid:macchaunoありがとうございます。http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/0000001.ジャワ手作りの ジャワの石鹸 蓮香る朝の眩しさ 夜の冥さに2.くきやか輪郭が くきや…