ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

よれよれでもいい

f:id:majyonan:20160910180616j:plain

なんというか、よれよれな日々なのですが、しなくてはならないことだけは必死で綱渡りみたいにこなしている。難問に無い知恵絞って考えている。

もし何もしなくていいならば、貝になって砂に潜って寝ていたい。

でも、逃げないぞ。たたかう。

そんな時、助けてくれる人たち、温かくありのままを受け入れてくれる人々のありがたさ。皆様本当にありがとうございます。

写真は、真鶴の「江戸前鶴寿司」さんの地物握りとカワハギのお汁。おつゆは本当に上品で、握りはしみじみと美味しかったです。疲労困憊でしたが、這うようにして(大げさ)その集まりに出かけてよかったのです。金目鯛の煮付けなどもすごくおいしかった。あったかい心と、美味しいものは、無条件で元気をくれますね。

わたしも誰かがしんどい時は、ほっとできる何かを提供できる人になりたいです。

いいんだ。よれよれな時はよれよれで。元気になったらがんばるぞ。

9月のブルー

9月が始まりました。

いろんなことが動き出し、わたしも考えて結論を出しました。

苦しかったし、いまも苦しい。でもきっとこれがいまはベストなんだと思います。


その結論を話すとき、いい年をしてポロポロと人前で泣いてしまった。でもそれを笑顔で、大丈夫だよ。うちも同じだよ。とあたたかく励ましてくれた人。うれしかった。


わたしの出した結論は迷惑をかけることだし、情けない、恥ずかしい、つらいことでした。でも勇気を持って話したら、仲間は受け止めてくれました。

わたしが思っている以上に、みんなは大きくて、仲間で、自分は小さいなぁと思った。いつも思うけど、今回は特に。

仲間なのに、勝手に思い込んで自分は1人で戦ってるみたいな気持ちになってた。ばかだなあ。

みんなありがとう。


空も風も、秋になってる。

流れる汗は変わらないけれど。

もう夏じゃない。

それはもうきっぱりと。

次の季節へ進んでいる。


汗を流し、目をそらさず、考えて行動すればきっと道は開ける。

進もう。

そんな気持ちです。


写真は神戸ファミリア本店のくまさん。

この白いくまさんのリボンと建物の、少し憂いを帯びたようなブルー、好きなのです。


f:id:majyonan:20160827144935j:plain

夏時間

f:id:majyonan:20160830123252j:plain


主催者さんの、短編小説の集いのべらっくすの特別企画なつやすみの宿題57577に参加します。

主催者さん、楽しい企画をありがとうございます。

よろしくお願いいたします。拙い歌ですみません。


リンク貼り間違いましたので訂正しました。すみません。


http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2016/07/20/000100



夏時間時計の針は元どおりわたしの時はいまから作る

これからがこれまで決めると寺の言旅の途中の警策嬉し

前髪が額(ぬか)に張り付き鋭角の汗の流るる六歳の夏

水鉄砲遠く遠くと飛ばしおり歓声響く永遠のごと

とりどりの屋台覗きてそぞろゆく君が背追いてはずむこころよ

手をつなぎ指先だけで懐かしむ若き日の君重なるこころ

いつかまた思い出す日が来るといいそこにわたしはいなくてもいい

遠ざかるバスを見送り母思う我の心はゴーシュの如く

亡き人はいずこへおわす上空の雲のはるかか胸の裡にか

正当なクリームソーダと認定す底に溜まった甘きシロップ


 

 




ゆかかな

突然ですが、短編小説を書きました。

主催者さんの、夏休み企画、納涼怖い話を書く企画に興味を持ったからです。

しかし、規定の5000字をたぶんはるかに超え、しかも、怖くない。というあかーん!なシロモノが出来てしまいました。すみません。

それでも許す。という物好きな方のみ、読んでいただければ幸いです。

いいの?ほんとに?

では、よろしくお願いいたします。

 

「ゆかかな」

前にこの宿に佳奈と来たのは、もう20年も前のことだ。佳奈と私は同い年で小中高と12年間同じ学校だった。全然違うタイプなのにうまがあって、仲良しだった。
違う道に進むことになり、卒業旅行しようよ、と2人で探して選んだのが、この海が聴こえる宿だった。


海が見えるホテル、はいくらもあるけれど、海が聴こえる宿なんて渋くていいじゃん。と佳奈は笑った。
海が聴こえるってどういうことよ?海辺の民宿ならみんなそうなんじゃないの?とわたしは突っ込んだが、民宿ではなく大正時代に建てられたレトロでシックな建築の文豪の宿というので、わたしも賛成したのだった。

 

わたしたちは本を読んだり文や詩を書くのが好きで、小学部の頃からいわゆる文芸部的な活動を細々と続けていた。わたしたちの他にもメンバーはいて、皆に声をかけようかと思ったのだが、佳奈は、やだめんどくさい。由夏だけでいいよ。2人だけで行こうよ。と言って、わたしはそれが妙に嬉しくて、そんならそうしようか。とこっそりと計画を進めたのだった。
他のメンバーはお互い干渉しないさっぱりとした人々だったので、別に隠す必要もなかったのだけれど、それでもなんだか後ろめたい気がして、秘密にしていた。

 

宿に着くと、確かに立派な建築で、優雅な曲線を描く階段はよく手入れされて黒光りしているし、古く巨大な柱時計は未だにきちんと時を刻んでいた。
「学生さんですか?仲がおよろしくていいですね」貫禄のある女主人はにこにことわたしたちを出迎えてくれ、仲居さんはわたしのお菓子と本でぱんぱんのリュックと佳奈の小ぶりで洒落たボストンバッグを二階の奥の部屋まで運んでくれた。

 

「どうしようか。ご飯までちょっと時間あるね。先にお風呂入っちゃう?それともあとにする?」
佳奈がわたしの目を覗き込んで言った。話しかけるとき、佳奈は不必要に距離を詰め、ぐっと顔を寄せて目を覗き込む癖がある。


初めの頃は、何か真剣な打ち明け話でもあるのかと身構えたが、単なる癖と知ってからは慣れた。
わたしを見つめる佳奈の澄んだ美しい瞳。乳幼児のように、狂人のように、そこには邪気がなく、何も浮かんでいない。佳奈は目に表情が無いのだ。黒目がちなせいかもしれないけれど、何も読み取れない目でにこにこしている佳奈は、美しいのに人形めいていて、不気味にみえるときもあった。実際陰口を言う子もいた。単に佳奈はそういう顔立ちで、恐ろしいほど何も考えていないというだけだった。
わたしは反対で、何も考えないということができない。一人きりで黙っているときも、常に頭の中で何人かの自分が会話をしている。そのことを佳奈に言うと、異物を見るような物凄い目でみられた。それ、佳奈は耐えられない。自分がうるさすぎてあたまがおかしくなっちゃう。佳奈はあっさりと残酷に、そう言い放った。
うるさくて悪かったわね。今のところ頭はおかしくなってないわよ!とわたしは憤慨した。
そんな小さなケンカじみたことも、今はとても懐かしく思い出す。

 

「わたしね、スイッチを入れないと考えられないの。スイッチを切るとゼロなの。ほんとになんにもかんがえてないの。あたまがすこしおかしいのかな?」
ある日意地悪な子から当てこすりを言われたか佳奈は、いつになく真剣にわたしに問いかけた。
「誰でもそうじゃないの?放心状態っていうかさ。佳奈はそれがちょっと極端なだけじゃないかな」
わたしはそう答えたが、確かに、スイッチの入った状態の佳奈は年相応の生き生きした若い娘なんだけど、オフ状態の佳奈は少しばかり変に見えた。うまく言えないけれど。まるで息をしていないかのように見えた、といえばいいだろうか。 

 

「ねえ、お風呂一緒に入ろうよ。」佳奈はにこにこしながら言った。わたしたちの学校は中等部から全寮制でお風呂は共同だったから、一緒に入ることはなんの抵抗もなかった。2人だけ、っていうのはまぁなかったんだけど。
そして、わたしはかなり視力が悪かったので、コンタクトや眼鏡がなければろくに見えなかった。人の裸なんて見るのは気恥ずかしいが、どうせ見えないんだし佳奈がそうしたいならいいや、と軽くOKした。

 

小さな宿だから風呂も狭くて、シャワーは二台だけ、湯船もせいぜい5人までという規模だった。どこもかしこも清潔に磨かれてはいたが、とにかく古かった。抽象画のような意匠が描かれたタイル貼りの床も楕円形の湯船も、見たことのないデザインで、かけていた眼鏡は一瞬で曇ったが、写真に撮れば良かったと思った。しかしあきらめて、眼鏡をはずす。

佳奈は背中を向けてぱっぱと服を脱ぎ、お先にぃ!と風呂場の戸を開けた。わたしも慌てて身支度し、後を追った。

それぞれに体を洗い、湯船に入る。佳奈は細くて白かった。まぁそんなことは服を着ててもわかるんだけど、脱ぐとその細さ白さが際立った。はっきりとは見えないけれど。
わたしの肌は浅黒く、手脚はまぁほっそりとしている方だが胴体は佳奈よりだいぶんボリュームがあった。でぶではないけどね!いいなぁ佳奈は細くて。

 

「うー!極楽極楽!気持ちいいねぇ!」佳奈はおっさんのような声を出して伸びをした。
「ほんとだねー。」
湯は柔らかく少し熱めで体を芯から温め、ほぐしてくれるようだった。
わたしたちはその後何も喋らず、のぼせるたちで長湯のできないわたしは先に出た。
海の音がしていた。風呂の内でも外でも。風の音と波の音。いつ尽きるともなくごうごうと、寄せては返す音だった。


******************

20年後の今日、佳奈とわたしは再会した。驚いたことに、アラフォーになるというのに佳奈は相変わらず細くて白かった。そしてレーシック手術を受けたわたしは、はからずも佳奈の体をつぶさに見てしまうことになった。あの時と同じお風呂場で。


そこには、18歳の佳奈がいた。一欠片も余分な肉のない、しみもしわもたるみもなく水を弾く滑らかな若い肌の、美しい佳奈。
そう、佳奈は美しかった。
メイクをしているときはわからなかった。年相応に老けていた。
「年をとらないなんてありえないでしょ?キモいよね。下手すりゃ化け物扱いで忌み嫌われて命にかかわるし。そういうメイク、そういう姿勢、髪も声も年相応にできるよ。うちの一族は早くからその方法を教わり身につけるの。」
「…まさか。からかってるのよね?」
「違うよ。由夏のことが本当に好きだから、打ち明けるの。うちらはそういうたちの一族なのよ。すごく昔からいる、ね。」
「…」
佳奈はわたしの知ってる佳奈でありながらそうではなかった。怖い。どうしよう。でも体が動かない。


「こっちへおいでよ。由夏。」
見えない強力な糸で引き寄せられるようにひとりでに体が動き、由夏の隣へ行く。
「こっち側へ来て。一緒に、ずっと一緒に、仲良くしよ。由夏は佳奈が好きなんでしょ?このままだと別れの時はすぐ来るんだから。」
佳奈の瞳が、虚無の目がわたしの目を覗き込む。じいっと。もう逃げることはできない。わたしは観念して目を瞑った。
この上もなく柔らかい佳奈の唇が、わたしの唇を覆い、少しずつ移動して首筋でひた、と止まった。

 

*****************
わたしはそれからずっと佳奈と一緒に、時のない国を生きている。同じ日本でありながら、時があるのとないのとではまるきり別の次元だ。わたしたちは歴史に興味がある。一緒によく旅をする。今の仕事はコンビニのアルバイトがほとんどだ。常に求人があるし、辞めやすいし。
家族は捨てた。捨てるしかない。不老不死になったのだから。
佳奈さえいれば、いい。 

 

わたしが心底佳奈を好きだということを、どうして見抜かれたのだろう?
「わたしたちには、そういう能力もあるの。一緒に永遠を生きてくれるパートナーを選ぶ能力。佳奈には、由夏がそうだって、すぐわかったよ。でもずっと待ってた。由夏が悔いのないように。準備ができるその日まで。」
佳奈はなんでもないことのようにそう言った。

 

不公平だと思うのは、佳奈の時が18で止まっているのに対し(なんと、自分の止めたい年齢で止められるのだという)わたしの時は38歳で止まっているということだ。佳奈はそこがいいのだという。
「由夏の中年の体、最高に素敵。色っぽくて適度にくたびれてて。それに、結婚とか出産とか育児とかも経験したでしょ?いいなぁ。わたしもそこまで待てばよかったな。待ちきれなくて止めちゃった。でも違う方が楽しいでしょ?」

 

佳奈は残酷だ。佳奈が憎い。でも離れられない。わたしは佳奈を愛している。ずっと前から。たぶん初めて会ったその時から。

 

もう何度目か忘れた夏が、ことしも過ぎてゆく。
18の時と同じ佳奈が、隣で微笑む夏。
ひそかにずっと夢見ていた、2人きりの夏。
寄せては返す、海の音。
(了)

 

 

 

 

 

 

流れの中で(または映画の夏)

*写真はフリー素材です

f:id:majyonan:20160816233604j:image

お盆が明けました。いつものように13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚いて家族みんなで送りました。義父と父よ、祖父母よ、親戚よ、また来年。

 

なんだか今年は忙しない夏で、しなければならないことをして、考えなくてはならないことを考えていたらたちまち時が過ぎてしまう。呆然とするほどに。

 

それはまるで速い流れの瀬の中に立つようで、子供の頃両親の故郷に毎夏連れて行かれて川で遊んだときのことを思い出す。冷たい水、涼しい風、白く泡だつ流れの勢い、滑る石、木々の緑、木陰、馬アブ、水底に沈む青い栗のイガ。

 

わたしはすこし立ち止まりたい。流れに押し流されたくない。そう思いながらもできないことに、すこしイライラしていました。

けれども、考えてみたら、時が止まることは一瞬たりともなく、生きることを一時停止することはできない。川の流れに木の葉を浮かべたら流れていくように、流れるプールに浮き輪でうかんだらプカプカ自動的に流されるように、わたしが休もうが考え込もうが、本質的にはとどまることはできないのだ。

 

ならば、泳ごう。抜手を切って。そんなに速くも上手にも泳げないけれど構わない。失敗してもいい。そして疲れたら休めばいい。そう思ったらすこし楽になりました。元来、泳ぐのは好きなのです。そのことを思い出しました。

 

話変わって、今週のお題「映画の夏」

わたしが好きな映画を、羅列します。1番以外は順不同です。


1.エル・スール

2.ミリオンダラー・ベイビー

3.パーフェクト・ワールド

4.トーク・トゥ・ハー

5.インディアン・ランナー

6.浮雲(アキ・カウリスマキ)

7.バッファロー66

8.ビッグ・フィッシュ

9.ビッグ・リボウスキ

10.2人の男と1人の女

11.フォレスト・ガンプ

12.戦場のピアニスト

13.アポロ13

14.虚栄のかがり火

15.LAコンフィデンシャル

16.フェイス

17.酔拳2

18.少林サッカー

19.ピンポン

20.シコふんじゃった。

21.あの夏いちばん静かな海

22.ソナチネ

23.菊次郎の夏

24.死んでもいい

25.プルートで朝食を

26.誰がために鐘は鳴る

27.嵐が丘

28.風と共に去りぬ

29.レベッカ

30.キャプテン・スーパーマーケット

31.恋人たちの予感

32.スタンド・バイ・ミー

33.街の灯

34.黄金狂時代

35.ダック・スープ

36.ふたりのベロニカ

37.ベルリン天使の詩

38.ブギーナイツ

39.マグノリア

40.ダンサー・イン・ザ・ダーク

41.モンスターズインク、モンスターズユニバーシティ

42.カーズ.カーズ2

43.トイ・ストーリートイ・ストーリー2.3

44.セロ弾きのゴーシュ

45.銀河鉄道の夜

46.カールじいさんの空飛ぶ家

47.魔法にかけられて

48.ウエディング・シンガー

49.2番目のキス

50.未来世紀ブラジル

51.フィッシャー・キング

52.スリーピーホロウ

53.マーズアタック

54.シザーハンズ

55.フェイス/オフ

56.ミッションインポッシブル2(1も)

57.バーディ

58.赤ちゃん泥棒

59.ファーゴ

60.ブルースブラザーズ

61.メアリーポピンズ

62.サウンドオブミュージック

63.ウェストサイドストーリー

64.鴛鴦歌合戦

65.七人の侍

66.羅生門

67.おれたちフィギュアスケーター

68.ミツバチのささやき

69.ツインピークス

70.ワイルドアットハート

71.マルホランドドライブ

72.ロストハイウェイ

73.マルコヴィッチの穴

74.オースティンパワーズ1-3

75.レザボア・ドッグス

76.トラフィック

77.ボルベール(帰郷)

78.指輪物語

79.カッコーの巣の上で

80.アマデウス

81.マンオンザムーン

82.エドウッド

83.ギルバートグレイプ

84.オウエンのために祈りを

85.プリティ・リーグ

86.ディア・ハンター

87.ベイマックス

88.ラスト・スナイパー

89.秋刀魚の味

90.いまを生きる

91.シンドラーのリスト

92.西部前線異常なし

93.タワーリングインフェルノ

94.細雪

95.東京物語

96.麦秋

97.流れる

98.浮雲(成瀬巳喜男)

99.隠し砦の三悪

100.汚れた血

101.ペーパームーン

102.ファニー・ガール

103.パルプフィクション

104.ポンヌフの恋人

105.羊たちの沈黙

106.シャイニング

107.素晴らしき哉人生

108.ローマの休日

109.スティング

110.明日に向かって撃て

111.数に溺れて

112.シン・レッド・ライン

113.許されざる者

114.ジャージーボーイズ

115.雨に唄えば

116.さびしんぼう

117.転校生

118.時をかける少女

119.ふたり

120.ツィゴイネルワイゼン

121.陽炎座

122.セーラー服と機関銃

123.台風クラブ

124.どついたるねん

125.お父さんのバックドロップ



…また思い出したら追加するかもです。こうしてみると、ホラーと西部劇と新しい作品が皆無ですね。

映画館に行きたくなりました。




 

 

 

 

 

料理のことなど

f:id:majyonan:20160721110533j:plain

 

わたしは食べることが好きで、料理も好きです。といってもきちんと習ったわけではなく、手先が器用ではないし性格もいい加減なので適当なものを作っています。

そんなわたしが偉そうに言うのも恥ずかしいのですが、料理って、毎日のことなので、栄養バランスを考えてお金と時間の許す範囲で自分と家族の喜ぶおいしいものを作る、そして自分も疲れ過ぎない、ことに尽きるんじゃないかなとわたしは思います。

あとは食い気と好奇心。基本が身につけば、工夫して無限に広げることができるのが料理の面白いところです。

ああ面倒だな、と思うときは無理せず、これはどうだろう?作ってみたい!時はモリモリと作ってみています。

 

野菜をたくさん使ったお料理のちまこさんのブログはとても参考になります。いさちびさんの海南チキンライスも美味しそう!料理上手な友人が教えてくれるレシピや、クックパッドも有難い情報源です。きょうの料理も時々みます。

 

さて、おいしい料理を作るには?

まずは材料。これに始まりこれに尽きるかもしれません。新鮮な旬の食材を使えば、あまり手をかけずにおいしい一品ができます。

そして調味料。こだわりだすときりがないのですが、そこそこでいいんじゃないかと思います。

同じくらい大切なのは調理道具。包丁まな板お鍋に始まり、ピーラースライサー電子レンジなど便利なものを駆使すれば時間と手間の短縮になり仕上がりもきれいです。

それから時間と加熱の具合。料理は科学です。おいしくなるのには明確な理由があります。ベストな調理時間と加熱の方法や塩梅で美味しさがぐんと違います。下ごしらえも大事です。

 

今日はあると便利な調味料やだしについて書きたいと思います。

 

◆和食

だしは昆布と鰹節か昆布といりこ干し椎茸等でとるのが本来ですが、わたしは昆布と市販のパックだしを使うことが多いです。手軽に風味良くバランスのとれた優しい風味のだしができます。写真はパルシステムのものですが、お好みのメーカーのを。だしまかせ、もおすすめです。しかし高価です。

顆粒のだしの素や液体つゆも使いますが、味が強いので、その時に応じて使っています。

そしてお酒は、料理酒ではなく安い日本酒を使います。パックに入ってる2リットルのをどーんと買って(その方が安い)、小分けして使っています。純米酒が多いです。結構惜しみなく使います。風味や仕上がりが良くなります。

元が関西人なので、お醤油は薄口濃口両方使います。塩も。素材の色を生かしたい時、特に醤油には気をつけます。使わないこともあります。

 

だしを使うのは汁物、煮物ですが、祖母が作ってたおかずが猛烈に食べたい!時、たとえば高野豆腐と野菜の煮物、夏野菜の具の入ったおつゆのお素麺、卯の花、ひじきの煮物、切り干し大根の煮物、だし巻き卵、ちらし寿司、若竹煮、風呂吹き大根などを作る時、とくに念入りにだしをとります。だしが命!なのです。

 

◆中華、洋食

鳥の胸肉に塩、生姜、日本酒を加えひたひたの水で茹でる→和風ゆで鶏

鳥の胸肉に塩、あればセロリの葉、粒胡椒、白ワインを加えひたひたの水で茹でる→洋風ゆで鶏

この茹で汁をだしにすることが多いです。顆粒のチキンスープ、コンソメ、も使います。ウェイバーのような練り状のものも使います。中華あじ、はわたしはちょっと味が強い気がしてあまり使いません。

 

紹興酒と、白ワイン赤ワインは安いものでいいのであると便利です。本格的に風味良く仕上がります。

 

ごま油は九鬼の白が好きですが、高いので普通のものと併用しています。写真は白ではないです。白はあっさりしていてごま油好きな人には物足りないかもしれませんが、だし巻き卵を作る時や和え物、サラダを作る時、しつこくなく、風味が上品でうっとりします。

 

オイスターソース、干しエビ、ジーマージャン、甜麵醬、練り胡麻、五香粉、花山椒などもあるとおお!というものになります。月桂樹の葉も便利です。

 

あと、炒めタマネギはあるととても便利です。自分で作り置きすれば良いのですが面倒なので買っています。ハンバーグ、カレー、シチューがぐんと美味しくなります。ホワイトソースを作る時も使えます。

 

市販のルーでは、コスモカレー、パルシステムのクリームシチューの素、デミグラスソースが好きです。でもバーモントカレーやゴールデンカレーなども普通に使います。ハインツのデミグラスソース、ホワイトソース、グラタンソースも使います。

 

トマトの缶詰もよく使います。カットしたものです。カレー、ロールキャベツ、ラタトゥイユ、野菜スープ、トマトソースなど煮込み系に。

 

お酢は穀物酢、米酢、すし酢、全て使います。すし酢は自分でも作りますが、急いで作る時には市販のものがあると便利です。ホワイトビネガーは、ピクルスを作る時にあるとよいです。癖のない酢なので。

 

サラダオイル、オリーブオイルには特にこだわりなく、手頃な価格のものを使っています。

 

◆ジャムのこと

果物が好きで、生でもよく食べますが、ジャムやコンポートを煮るのも好きです。その時にあると幸せなのが、キルシュワッサー(さくらんぼのブランデー)とレモン。

アメリカンチェリーのコンポート、すもものジャム、あんずのジャム、バナナとキウイのジャム、ブルーベリーのジャム、に入れると香りよくコクが出ます。あんずはもともと酸っぱいのでレモンは不要です。

りんご(紅玉)を白ワインとお砂糖とレモン汁で煮て、冷たくしたものもとても美味しいです。好みで少しシナモンを入れても。

無農薬の甘夏をもらうのでママレードを毎年沢山作ります。これは一番手間がかかります。完成まで3日。

獅子柚子が手に入ればそれも。それぞれ特徴がありとても美味しいです。

苺は、加熱しすぎると風味が変化するので、お砂糖をまぶしてしばらく置き、ガラスのボウルでレンジ加熱後に、さっと煮てレモン汁を加え仕上げます。日持ちはしませんが、イチゴの甘酸っぱい香りが生きたものができます。

 

*全てのジャムやコンポートを作る際はアク取りが必要です。

 

ジャムやコンポートは、もっぱらプレーンヨーグルトに乗せて食べています。

 

◆余裕があるなら

オーブン

オーブンのあるキッチンが長年の夢でした。昨年中古で業務用のものを買ってもらい、とても嬉しく使っています。といってもそんなに使いこなしてはいません。(笑)

それでも、オーブンがあると料理の幅がぐんと広がります。

わたしがよく作るのは、ローストチキン、ローストポーク、グラタン、ラザニア、アップルパイ、キッシュです。肉類は余分な脂肪が落ち、外はパリッと中はふっくらジューシーにできます。

太らない体質ならば、パンやお菓子もどしどし作りたいのですが…言い訳。

自分は少しだけ食べて家族のために作れ!苦笑。

 

家庭菜園

ハーブやちょっとした野菜を育ててみましょう。ローズマリー、バジル、細ねぎ、紫蘇、ミニトマト、きゅうり、さやえんどうなどお好きなものを。わたしは義母にしてもらっていますが(をい!)、新鮮でとてもおいしいです。花を見る楽しみもあります。本格的にすると虫や雑草と戦う苦しみも…のほほんとしていてはちゃんとした野菜はできないみたいです。

今ほしいのはディルですが、わたし以外誰も食べないのであきらめています。いつかじぶんで育てたいです。

 

とても長くなりました。すみません。

寝込んでいたので料理から離れていましたが、書くだけでリハビリになった気分です。(笑)

おつきあいいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃も李も

f:id:majyonan:20160714140113j:plain


ずっと忙しいのでゆっくりしたいなぁという願いが夏風邪によって叶えられました。しかし、3日も寝たきりだと飽きますね。家族にも負担をかけているし、しなくてはいけないことも控えているので、明日から平常運転に戻りたいです。


わたしは食いしん坊なので、食べ物飲み物から元気をもらっていますが、ここ数日はお水とスポーツ飲料、野菜ジュース、豆乳くらいで、ほとんど固形物は食べられませんでした。好きな蒸しケーキを食べようとしたけれど無理でした。


今日は桃のゼリーと桃を食べ、とてもおいしかったです。李(すもも)も。ゼリーと果物は風邪の友ですね!


日本はおいしい果物が一年中いろいろ楽しめる国ですが、今はすいか、すもも、桃、グレープフルーツ、葡萄、などなど嬉しくなります。スイカは小玉の紅まくらというのがおいしかったです。桃は福島のあかつきというのが素敵でした。すももは好物なので大石ソルダム太陽貴陽サマーエンジェル何でも来い!です。(笑)


写真は先月のもので、お抹茶をボトルに入れてシャカシャカしたものと市販のゼリー。お抹茶は贅沢ですが、たまに飲むとスーッとします。苦くなくてほのかに甘くすっきりふうわりしているのです。


食べ物のことを書くぐらいには元気になってきました。よし!


次回は料理のことなど書いてみたいと思います。