はーなんとか間に合った!
卯野抹茶様、皆様、今月もありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
短歌の目3月
1. 草
若草の匂い体にまとわせて君と秘密をひとつ重ねる
2. あま
あまねくと願う平和の礎を築くためにぞ労を惜しまず
3. ぼたん
つぶらなる黒きひとみの虚無ゆえにぼたんいんこの羽鮮明に
4. 鳥
鳥のごと頭を寄せて君笑めば我はついばむ柔らかき頰
5. 雷
春雷の轟わたる曇天に亡き父探す叱られたまま
テーマ詠「捨」
からっぽの部屋に残した二十四のわたしを探す余震の街に
箱の蓋開けて中身を確認しやっぱり君を好きだとしまう
さよならを言わせないよう人形はコトリと箱の外へ転がる