短歌の目 四月
今月も参加させていただきます。
卯野抹茶様、皆様、いつもほんとうにありがとうございます。
拙い歌ですが、詠むこと&皆様の歌を読むことはわたしの大切な喜びです。
今月も機会を頂きうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
http://tankanome.hateblo.jp/entry/2017/04/10/000000
1. 皿
欠けた皿継いで使へる英国は人も大事にすると信ずる
2. 幽霊
幽霊になると思へばそんなにも淋しくはなし焼場の煙
3. 入
スイッチを入れた指先弄ぶいつかは切れる恋と知りつつ
4. うそ(嘘、鷽、獺も可)
鷽の胸赫らむごとに取り替へて我は嘯く「いまがしあはせ」
5. 時計
時計みて君想う癖直らないたとえ今すぐこの世果つともテーマ詠
「新」
しっかりと胸を包みて美しく背筋を伸ばす君と逢へる日
襟首とカフスをぴんと整へて息子にそっとエールを送る
重ねても会議は慣れず凍りつく人々は海わたくしは何
幾たびも名前を書いて思い出す幼い頃の頭(こうべ)の匂い
明るい日窓の光に起こされる今日という舟さあ飛び乗って