フェンス越し眼の端っこに花留まる屈めた腰をふと伸ばすとき ねえねえと振り向きざまに囚われた沈丁花の香絡みほどけず 夕暮れの遅くなるごと如月の鬼の隠れる闇ぞ小さく マスク越しアクリル越しに伝へんと声のボリューム右へ左へ 死ぬ病抱える人ぞ生きにけ…
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