2018-09-27 ひやりと香る 短歌 子を叱り強き言葉で打ちすえて零れた涙食卓を拭く 叱るとき同時に我も叱られる過ちをせぬ人などいない ほとんどは自分の裡(うち)に理由(わけ)がある怒りを向ける前に自問す とりかえしつかぬ言葉を放つなら我は自分の唇(くち)を縫いたい 思いあい愛(いと)しみあいて睦まじく在りたしされど我に棘あり 芋蒸して君の笑顔をまつあいだ金木犀はひやりと香る