ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

りんご飴

りんご飴支えし細き割り箸をしかと握る子うれしい重さ

 

ひとりでは堅きうわべをなぞるのみ分かてば中の果実に届く

 

あの頃は買ってもらえず羨んでますます紅く飴輝けり

 

見かけより美味くはなしと侮れど甘き香りに胸はふくらむ

 

りんご飴買うよろこびは子の笑顔わたしのなかの夕闇照らす