2017-10-12 秋ななつ 短歌 今これが落ちたら死ぬねと人工の大くらげ乗り青き海底 火の山のコースター乗り頂上で景色は見えず声だけの我 流行をちいさく髪に留めてみるグレンチェックのリボンはグレイ 一日でいいから消えてしまいたい金木犀の香よ匿って 自らを損なう行為知らぬまに習慣となるはたと慄く 数値にはありありと我暴かれて逃げも隠れもできぬ秋なり 一つずつ行事を終えて気がつけば孤独ではない人の掌(て)温し