ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

花と家と海と

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今週のお題ゴールデンウィーク2016」

人様が休みの時は忙しい、のはサービス業と主婦ではないかと思います。そして今日は月末。1つ忘れていた入力作業があり焦っています。今日中にやって提出せねば。

それなのに、これ書いてる。

家の用事や買い出しもあるのでつまり今日は稼働日。そんなゴールデンウィーク2日目。


初日の昨日はずっと行きたかった植物園へ行きました。家族とのんびり、花を眺めた。花的には端境期で、牡丹は終わりかけ、バラはこれから。ゴールデンウイークの割には混雑もなく、よかったです。

矢車菊とか罌粟とかかすみ草とかネモフィラとか、草っぽい花が綺麗でした。なんだかちょっと夢のように。

沈丁花、蝋梅、梅、桃、桜、薔薇、木蓮、芙蓉、金木犀など、木の花も大好きですが、草っぽい花も好きです。風にそよぐ小さな花たち。植えて手入れをしてくださる人に感謝です。 花々も緑も美しく、ほんに、5月はよい季節。 


たいへん混んでいるだろうけれど、ゴールデンウィーク中は、海辺にも出かけたいと思っています。何をするでもなく、浜辺を散歩したり貝殻を拾ったりしたい。 海山の近い街で育ったので、平野にいると落ち着かず、海辺や山に行くと気持がスーッとします。 海は怖いものでもありますが。 すべての自然は、そうですね。

久しぶりのビールしかも初クラフト

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今日はお酒について書きます。

わたしはかつてお酒が好きでした。わりと酔わない方で、結構飲んでいました。

しかし今はほとんど飲みません。宴席にもほぼ出ません。うちのみもしない。

断酒しているわけではなく、お正月、誕生日外食した時、旅行時などに軽く1〜2杯飲む程度です。たまに飲む少しのお酒はよく回ります。弱くなってるのでたくさんは飲めません。

フワフワ〜といい気持ちになっておやすみなさーい。のパターン。

年齢的にも体力的にも今の生活にも深酒は合わないので、これで良かったし満足しています。


しかし、まりおさん、さらに麦酒男さん、おしきさん、ねむれないさめさんが、ビールを中心に(さめさんは酎ハイ)楽しんでおられ、そしてくるんちゅさんがわたしの大好きな透明で強いお酒(ジン、ラム、リキュール類等)の記事を書いておられるのを読み、お酒好きな心がムクムクと蘇りました。

特に、まりおさんのクラフトビールの記事にはへーっ!と。

http://bakazee.hatenablog.com/entry/2016/04/24/234010



これは試してみなくてはなりません。

ということで、下記を買い求めました。楽天のgoodbeerさんです。ベアレンチョコレートスタウトは時期的にもう売ってないお品だったのでラッキーでした。


写真向かって左から、 


 1.  厚木ビールHACHEY(ハッチー)

2.ベアレン醸造所限定醸造チョコレートスタウト(2本)

3.伊勢角屋麦酒限定醸造ヒメホワイト

4.サンクトガーレン限定醸造さくら

です。 


選んだ基準は、まりおさんおすすめのベアレンチョコを飲んでみたかったのと、ビールと言えば苦いものというイメージがあり、甘口のビールって飲んでみたいな、と思ったので蜂蜜風味のハッチー、昔日本ビールからでてる白ビール(白濁り?)を飲み美味しかったから白いの飲みたい!のでヒメホワイト(しかも姫なんていいじゃない!?(笑))、とにかく桜が好きなのでさくらもの!という理由です。

たくさん種類があるので迷いました。ベルギーから輸入の琥珀色アンバービールも買ってみたかったです。


クラフトビール、驚いたのは種類の多さフレーバーの多さと価格です。結構高いのね。あと、ベルギービールとごっちゃになる。日本で地ビールとして製造されてるものはすべてクラフトビールで、その中でベルギービール製法を守っているのはクラフトビールベルギービールなのかしら?うむむ、わかりません。

ベルギービール風なものは、サッポロから安価なシリーズが出ていますね。これも買ってみたいところ。

そして、クラフトビールのヤッホーブルーイングの話題の新作、ローソンの黄緑かえるくんの、も買ってみました。これは写真ありません。


前置き長くてすみません。いざ、試飲!

注いだ写真はあまりも下手で汚かったので、goodbeerさんのサイトからお借りしたものです。

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「こ、これは!?」

(筆者の代わりにおそれおおくもこのお方に登場していただきます)


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えーっと、色はもっと黒いですね。そして形容しがたいきめ細かな泡です。

お味は、いわゆるビールとは違います。

むしろモルトウィスキーのような印象。しかもアイリッシュモルトみたいな個性の強いもの。なんて、わたしもアイリッシュモルトは昔飲んだきりなので曖昧なのですが。

なんとも複雑な奥行きのある香りと味わいです。濃厚。これは確かにゆっくり味わって飲まないと。ゴクゴクは無理です。

チョコレートの風味なの?といわれれば、そのままチョコレートではありません。当たり前ですね。でも例えはわかる。

2/3くらい飲んで、あとはとっておきました。飲み切りたかったけど6.5%と度数が高く、しなければならないこともあったので。かなり回りました。フラフラ。


黒ビールって、ギネスの黒、サッポロの黒、を飲んだことがありますが、ギネスは苦いし、サッポロは目先が変わりたまにはいいね、という印象でした。ちなみにビールはサッポロ派です。贅沢するならエビスね。

ここ数年はずっとノンアルコールビールにして、ノンアルコールプレミアムの黒、をたまに買ったりしています。


ベアレンチョコレートスタウトは、わたしが飲んだ今までの黒ビールとは全く違うものでした。

お酒に強い人、黒ビールが好きな人、独特の香りと風味がOKなひとにはたまらなくいいと思います。

わたしは、すごいことはわかるけど、すごく美味しい!もっと飲みたい!まではまだいかないかな。でも慣れもあると思います。クラフトビールを味わう回路ができてないんだと思う。

それに、そもそもわたしはほとんどお酒抜きの人なので参考にならないです。すみません。

魅惑のクラフトビールの世界は、始まったばかり。

また続報します。


ドウデモイイ追記。

ビール好きな人って、お腹は出ないのかな?

今わたしはプヨプヨお腹撲滅のためエクササイズをしているので、ビール腹に怯えています。アルコールが抜けてから予定通りスクワット200回して、安心して眠りましたとさ。(笑)








瓶の中のブランコ、はめ殺しの窓

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*画像はお借りしたものです。リンク元を掲載したいのですが、リンク切れになっていました。もしあ!わたしの!という方がおられましたら、ご連絡ください。リンクを貼らせて頂きます。掲載不可なら削除いたします。

わたしの記憶の中のオブジェのイメージに近いお写真なので、掲載させていただきます。


まりおさん(id:topbwoy)のこの記事を読みました。

http://bakazee.hatenablog.com/entry/2016/04/25/221138


わたしの中でブワーッと蘇る記憶があり、書きます。

暮しの手帖、という雑誌をわたしの親は購読していました。子供の頃からそれを読むのがわたしは好きでした。衣食住に関して、また社会問題についていろいろ書かれていました。子供の頃はもちろんよく理解できないので、童話の記事や綺麗なお菓子の写真のところだけ眺めていました。


その中に、空き瓶を利用して飾り物を作る記事がありました。

このお借りした画像のようなものの作り方を紹介していました。昔の雑誌なので、こんなにカラフルではなく、使われているぬいぐるみのクマも鄙びたレトロな感じのものでした。

その、瓶の中のブランコに乗ったこぐま、いえ、瓶の中の世界、にわたしはものすごく惹かれたのです。

瓶の中ですから、風は吹きません。ブランコが揺れることは決してないのです。

くまさんは一人ぼっちで楽しそうにブランコに乗っている。それはとても完成された完璧な世界、静かな世界のように思いました。

でもとても寂しい世界です。でもたまらなく魅了されました。作ってみたいと思いました。


足元には綺麗なビーズや草がありますが、地面に足が触れることはありません。

なにより、くまさんを、瓶に閉じ込めてしまったら、一緒に遊ぶことはできません。くまさんの手にはブランコの針金が突き通されています。見ようによっては、残酷です。

でも楽しそうなくまさん。完璧な閉じられた世界。


話変わって、

はめ殺しの窓、というものがあります。

その言葉と存在を知った時、わたしの胸はザワザワしました。とても衝撃を受けました。

風を通さない窓。一度も開け閉めされない窓。

その向こう側の世界。

はめ殺し、という言葉。

まりおさんのエントリーを読んで、そのことも連想しました。


私たちのいる世界は、日々動いていて、時間が止まることは決してない。明日何が起きるかわからない。いまをとどめることはできない。

だからこそ、瓶の中の世界や、はめ殺しの窓の向こう側の世界に、わたしは惹かれるのかなと思います。自分は決して行くことのない、不変の、0時間のその世界に。


花たち

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八重桜花の重みはぽってりと空を切り取るたわわなピンク


鈴蘭の香りを深く吸い込みて毒ある君と知りつつ愛す


フリージア白が一番好きなのは今も変わらず恩師を偲ぶ


揺れないでお願いだからこれ以上祈りて我にできること積む


報道を見るのは辛く自問するわが経験を役立てるすべ


その役が来たのはそれをする時と受け止め尽くす微力ながらも


音楽を模索し奏す日々練習わが身も楽器労わり使う


早朝の時間は貴重シンデレラ魔法はとける鳥の声にて


あいたいな愛おしき人目に浮かぶいつかは逢む時超ゆる日に



思うこととりとめもなくよみました。

疲れた人のつかれが癒え、不安な日々がどうか安まりますように。



近いは遠い

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昨日は誕生日でした。

家族で食事に出かけ、お花をもらってうれしい一日でした。

わたし自身だけではなく、家族皆健康で無事だからこそ過ごせた楽しい時間なので、しみじみとありがたく思います。

元気でいてくれるみんなと、無事に過ごせている偶然と、神様に、ありがとうございますと言いたいです。


つらつらと思うことを書きます。 自分への戒めとして。

わたしは人様のブログを読んで、自分の経験に基づいて、共感を覚えコメントすることがあります。

そのこと自体は、別によくあることです。

しかし、共感というのは曲者だと思います。

なぜなら、全く同じ経験ということはあり得ないし、そもそも別の人間なので、わかる!と思ってもそれは違う思いで、違うわかりです。

それを決して忘れてはいけない。


熊本を中心に大きな地震がありました。被害と余震に苦しむ方々のニュースは、わたしにはとても苦しいものです。

どうしても自分が遭遇した阪神淡路大震災のことを思い出すからです。そして、東北大震災のことも思います。どちらもそれぞれの苦しみがありました。今もなおそれは癒えていません。


しかし、それを基準に、今現在、家族や知人を亡くしたり、揺れに怯え、避難したり不自由な生活を余儀なくされている方々のことを、安易に想像したり語ったりすることは避けたいと思っています。

わたしはわたしにできる形で、支援をしたい。でもそれは、自分がこうだったから、ということだけにとらわれず、冷静に、今何が必要とされていて、何をするのがベストなのか、考えてしたい。


震災に限らず、自分の経験したいろんなこと、特に、辛かったことに触れて共振するように思える事柄に関するコメントは、本当に難しい。それは往々にして的外れだったり、結局は自分語りになったり、とにかく、ずれてしまいがちなのです。それだけ自分の思いが強く出てしまい、主観が強くなるのでしょう。それなのにいかにも相手のことを思ったりわかったりしているような、したり顔のコメント。本当に迷惑だと思います。

…いま、それに該当するのではと思われる自分のコメントがあったので、削除してきました。その時はちゃんと考えてコメントしたつもりでしたが、何日も考えて、削除の方が良いという結論に至ったので。


堅苦しい話になり申し訳ないです。

自分が似たような経験や思いをしたことがおり、心がぐーんと引かれて、距離が近いと思えてしまう記事を読んだときは、わたしはあえて遠ざかるようにしたいと思います。

近いは遠い、を、心に留めておきたいです。

思い込みで、近づきすぎることを防ぐために。ひとのおもいに、土足で踏み込まないように。

どうしても意見を述べたいなら、自分のブログで、きちんと時間をかけて考えをまとめたうえで書こうと思います。


1つ歳をとったので、失敗を繰り返さないように、馬齢を重ねぬように、ここに記します。





ちりつくす


空を埋め桜の咲く日芯寒く曇り空ゆえひとしお映ゆる


手を伸ばし捉えようとしはたと落つ君はいつでもフェンスのむこう


銀の髪とりどりに染めさんざめくおんなわたしも歳とりそびれ


ちりつくす桜うつくし警戒をせよと戒むそのはかなさに


新緑を背に後輩の写真撮るはいチーズ!ってつい言ってしまう


微笑みのしわ深き顔うつくしき惜しまず笑え惜しみなく泣け


堤防は心に築くべからずといつも決壊してから思う


坂道を上れば桜満開の息はずませて高校の朝


ひらひらと時を重ねてきましたと嘯く我は泣くのが下手で


泣きぼくろそっと描き足すまなじりにそっと拭き取るいつものわたし


春色を選ぶときめくこころ着てさあ出かけよう新しい日に


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*このところ忙しくまた無駄に悩んでなかなか詠めずにおりましたが、ゆれスカさん(id:yureru-skirt)の葉桜の記事に背中を押してもらいました。

ゆれスカさん素敵な記事をありがとうございました!感謝です。






春色

*写真はお借りしたものです。鎌倉「美鈴」さんの4月の上生。


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気温が低い日が続き、わたしは未だにダウンジャケットを着たりしているのですが、目に飛び込んでくるのは春色の風景です。

はるいろ。言葉の響きも好きです。


桜色、若葉色、紅葉の新芽の紅。ぼんやりと霞む空の色。曇りの日のほの明るいグレー。雉鳩の鳴き声、鶯の声。声には色はないけれど、春の色を感じます。どんな色?って言われると困るのだけれど。

それはふっくらと湿り気を帯びた、命の色です。春の喜びを告げる、のびやかな色。夏の強い日差しが照らす原色ではなくて、少し憂いを帯びた曖昧な色。


自然だけではなく、お化粧品やお洋服、お着物、雑貨にも春の色やデザインが溢れています。それを身にまとった女性たちを見るのも好きです。わたしも身にまといます。

たとえば白いカットソーに桜色の綿ニットを重ね、グレーのシフォンのスカート。足もとは黒か白で。

ブルージーンズにネイビーかブラックの細ボーダーのカットソー、ミントのカーディガン。

ミントのスカートに白シャツ、黒カーディガンかネイビーのジャケット。など。


そんな格好をして、うきうきと、でもどこか心もとないようなふわふわした気持ちで、ぼんやりと街を歩きたい。あてもなくお散歩したい。

そして歌を詠みたいな。


…なーんて、忙しいのでちょっと逃避&夢想しました。

新年度で忙しい方も多いと思いますが、皆様どうぞ、季節が移ろわぬうちに、春と春色を楽しんでくださいね。