ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

時差こえて

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時差こえてネットはつなぐ友の声SNSで眼差しすらも

 

ともだちの定義を学ぶ暗闇は映画先生光の授業

 

 

SNSについて

仕事的なことで必要に迫られておっかなびっくりラインを使いはじめたのは昨年のこと。こわいこともあるけれどそれを防ぐ方法も教えてもらい、確かに便利なので連絡手段として欠かせないものになっています。おもしろいものとかわいいものに目がないので、LINEスタンプも使ったり。たのしい。でもその魅力と手軽さとスピードと依存性にふと我に帰るときもある。

 

海外へ嫁いだ友人とやりとりがしたくて、インスタグラムも昨日から始めました。

もともとはてなハイクで花、おいしいもの、樹木、旅、動物の写真とひとこと見せてもらったり、たまに投稿するのが好きで、インスタグラムには興味がありました。はてなハイク無くなるそうでさみしい。つらい。

インスタグラムは写真技術のある、オシャレな若い人が使うもの、という印象があり敷居が高かったんだけど、なんでもない写真とひとことを載せていこうかなと思います。

こちらも、楽しさにはまるのと我に帰るの繰り返しなんだろうな。

ブログは文を綴ることができるので、わたしから見ると心を出せる媒体です。心の集まる場所、という気もします。

インスタグラムは、写真中心なので、人様の眼を通して世界を見せてもらっている気がします。眼差しの集まる場所、という感じです。

わたしが子供の頃からは思いもしなかった世界に、今生きている不思議と、有り難さを感じています。

 

 

◆映画と友情

シュガーラッシュオンラインを観ました。よかったです。詳しい感想は別記事にします。

映画には友情を扱った名作がたくさんあります。ともだちってなんだろう。友達のためにどうしたらいいのだろう。何もしない方がいいかもしれない。人を思いやるのは、簡単なようで難しい。この歳になっても、わかるようなわからないような気持ちになることもあります。そんな時、わたしは映画という先生に教わったことを思い出します。

そして、「映画は光の芸術」と教えてくれた先生のことも。

年末年始忙しいけれど、また時間を作って映画を観たいです。

 

 

 

 

飄々と

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飄々と天使は道の曲がり角立ちて背中をあたためている

 

街中でかけてもらった思いやりバトンのようにつなげてゆこう

 

手袋に盛って書かれた効能にくすくす笑うあなたの勝ちね

 

信号を待ちきれぬほど頬染めて青に駆けゆく恋心推す

 

いつまでも薔薇が咲いてる12月誕生日だね空につぶやく

 

 

零れ(こぼれ)

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こぼれおち酷暑の夏は土の下冬の光にみどり広げて

 

人前で顔を覆って泣いた時黒き氷が零れ透明

 

見守りて灰汁とり友の野菜煮る心配事もすくって捨てる

 

あたたかき心会議に持ち寄ってみんなでまちの未来を望む

 

 

昨年晩秋に種蒔きしたパクチーが冬を越えて春に食卓を彩ってくれました。今年はどうしようかなと思いながらも多忙にかまけてほったらかしにしてしまいました。種は少し収穫したもののそのままとっておきました。

ところが、いつの間にかこぼれ落ちていた種が、ちゃんと芽吹き、すくすくと育ってくれたのです。おかげさまで今美味しく頂いてます。

なんというか、ラッキーとか得したとかそういうことだけではなくて、しみじみと嬉しくありがたい。一生懸命やってもうまくいかない事もあるのに、何もしなくてもプレゼントのような幸いもある。命の強さ。かけがえのなさ。何とも言えない気持ちになりました。

パクチー、ありがとう。

わたしももっと成長したい。

パクチーの瑞々しい緑に勇気をもらっています。

 

この一年を振り返ると、別れもあり、困難もありました。そのたびにあちこちぶつかり、たくさん泣いて、頑ななわたしを壊し、ぽろぽろと零し落としていったように思います。

いろんな方々の温かい思いやりがしみました。心から感謝しています。

締めくくりを笑顔で迎えることができるよう、あともうひといき、がんばりたいです。

 

いつも読んでくださる皆様ありがとうございます。時節柄どうぞご自愛くださいませ。

すこし早いですが、良い師走、佳き新年となりますようお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

りんご飴

りんご飴支えし細き割り箸をしかと握る子うれしい重さ

 

ひとりでは堅きうわべをなぞるのみ分かてば中の果実に届く

 

あの頃は買ってもらえず羨んでますます紅く飴輝けり

 

見かけより美味くはなしと侮れど甘き香りに胸はふくらむ

 

りんご飴買うよろこびは子の笑顔わたしのなかの夕闇照らす

 

 

 

 

ひやりと香る

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子を叱り強き言葉で打ちすえて零れた涙食卓を拭く

 

叱るとき同時に我も叱られる過ちをせぬ人などいない

 

ほとんどは自分の裡(うち)に理由(わけ)がある怒りを向ける前に自問す

 

とりかえしつかぬ言葉を放つなら我は自分の唇(くち)を縫いたい

 

思いあい愛(いと)しみあいて睦まじく在りたしされど我に棘あり

 

芋蒸して君の笑顔をまつあいだ金木犀はひやりと香る

 

 

うさぎミッション

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友からのLINE繋がり晴れやかに秋空仰ぐ雲もほほえむ

 

うさぎより臆病者を自負するがわたしはわたしの崖へ挑むよ

 

なにもかもつながっていてうろこ雲数えることはやめて踏み出す