ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

誕生日でした

 


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今年は寒くてずいぶん桜が長持ちしたけれども、さすがにもうあまり見かけない。北のほうへ行けばまだこれから楽しめるのだろう。いつか行ってみたい。

 

わたしの誕生日の頃に咲いている花は、八重桜。フリージアラナンキュラス。どれも好きなお花なのでうれしい。

なかでも白のフリージアはとても好きだ。ご近所の園芸家の方が分けてくださったので植えた。なんともうれしい。

誕生花はスノーフレークだそうだ。白い花でうれしい。

 

誕生日といっても日々のことをして過ごす。

鼻歌がムーンリバーなのは、ヘンリー・マンシーニと同じ日だから。ちなみにチャーリー・チャップリンも。光栄である。

 

野菜スープを煮ながらお皿を洗う。

お天気が良いのでたくさんお洗濯をした。寒さがふいに戻ってくるのでなかなかしまえないニット類をふかふかに洗って干した。

取り込んでせっせとたたむ。

 

トイレ掃除を念入りにしたらピカピカになってうれしい。掃除全般、日頃からもっとマメにすべきなのだ。毎日すれば汚れない。反省。

引き受けた役目の仕事をいくつかして、親友からのおめでとうメールに返信し、友達や知り合いとラインでやりとりをした。

親友には近々自家製甘夏マーマレードとお菓子を送るので手紙も書くつもり。

 

元気だけれど本調子ではないのでこれだけのことをしただけでも疲れてしまいのびてしまった。

 

歳を重ねるごとに、花や植物を好きになっていく。若い頃は忙しく庭もなく切り花ばかりだったが、今は植えて育てることにも興味が湧いてきた。まだ本格的に取り組むには至らないけれど、もっと歳をとって時間ができたらやりたいと思う。

 

20代の頃、勤めを定時で上がり、誕生日でもなんでもない日に、ル・ベスベのお花を買って帰った。白とグリーンのシックな花束。

 

隠れ家のような小さな一軒家に、センスの良い花たち。外国のようだった。憧れのお花屋さんに行けてうれしかった。

電車の中で「素敵なお花ですね。歓迎会とかですか?」と声をかけられた。

「はい…ありがとうございます。」と嘘をついた。後ろめたくてうつむいたのを今でも覚えている。

 

ル・ベスベの経営者で名フローリストの高橋さんが亡くなられたことも知らずにいた。

驚いて、彼女の本を数冊注文した。

記憶を辿る。確か花束を作ってくれたのは彼女ではなかったか。眼鏡をかけた地味な女性だった。

「どんな感じが良いですか?」ときかれ、

「白い花が好きです。あと緑も。」とだけ答えて、予算を伝えた。

手際よくまとめられていく花たち。

見たこともないセンスの良い、でも尖ってなくて、優しく寄り添うような花束を、渡された。

受け取る時うれしくて、自然に笑顔になった。

 

子供の頃、若い頃、そして今でもすこし、わたしはにっこりするのが苦手だ。

体が弱く、人前では緊張し、そのくせ思うこと(言わなくても良い事)をはっきり言い、何かと考え込む方で、愛嬌というものがなかった。

本を読んでいる方が楽しかった。

 

今はあまり本を読む時間がない。

それよりも、ほかに楽しいことができたから。

人と交流することも、苦ではなくなった。

たくさん笑うようになったと思う。

 

こんな私でもおかげさまでこの歳まで生きてこられて、家族もでき、仲良くしてくれる人もいる。はてなという書ける場所があり、読んでくださる皆様がおられる。

うれしい。ありがたい。

わたしのつぶやきばかりで、役に立つことは何も書いてないブログですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

◆ル・ベスベに関する記事

【前編】「とくべつ」なお花屋さん。ル・ベスベ代表 松岡龍守氏 インタビュー 「ルベスベ20周年 これまでとこれから」

https://lovegreen.net/report/p88476/

 

◆ル・ベスベのホームページ

http://www.levesuve.com

 

 

 

 

大きな生き物を駈るように

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今年は桜を満喫しました。といっても家の近所と電車で1時間ほどの公園なのですが。

 

わたしはいま、数十年ぶりに車を運転しています。若い頃に免許をとったものの数回乗っただけで乗らなくなりました。

事故を起こしたわけではありません。

 

免許を取得するのに人の倍くらいの時間がかかり、自分は運転が下手だ。向いていない。人身事故を起こしたら取り返しがつかない。と怯え尻込みしていました。

情けない、申し訳ないと思いながらも、家族や友人が運転してくれるのに甘え、もっぱら乗せてもらうばかりでした。

 

しかし家族も年をとり、わたしも年をとり、運転しなければいろんなことが立ち行かなくなる気配がしてきました。家族からの要請を受け、一念発起して昨年冬にペーパードライバー講習に通いました。

車の基本操作をすっかり忘れているし、車幅の感覚がなかなかつかめず、スピードも恐ろしく、時間をかけて教習所内と路上の講習を受けました。

 クリスマスに入る前に講習を終え、1月2月は絶対に事故を起こしてはいけない事情があったため(事故はいつでも起こしてはならないものですがちょっと自分の車庫にこすったとかいう自損事故すらダメ)大事をとって運転せず、3月に入ってから家族に隣に乗ってもらい本格的に練習し始めました。

 

バックや駐車が下手なのでまだまだなのですが、やっと1人で運転できるようになり、家族の送迎ができるようになりました。とてもうれしいです。

乗る前にはいつも「事故を起こさないよう落ち着いて注意深く機敏に安全運転する。」と祈り、自分に誓います。

そして、車にも、「よろしくね」と心の中で呼びかけます。

 

車は機械であり意思はないけれど、わたしにとっては大きな生き物のように感じられることがあります。ブレーキ、アクセル、ハンドルさばきをスムーズにうまく運転できたとき、わたしがうれしいのはもちろん、車も少しよろこんでいるように感じます。

 

いつか遠くまで、知らない土地へ、車で出かけてみたい。知っている道を少しずつ増やしていきたい。

ねぇ、いつか一緒に行こうね。

大きな生き物を駈るような気持ちでわたしは今日も運転しています。

 

 

はんぱはんそで

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何もかも半端なままで生きているそれでもちゃんと春はまた来る

 

半袖にはじめて通す3月の肩のあたりを抱いててほしい

 

出会いより別れの方が大事だと友の言葉を書き留め眺む

 

むずかしいこの世のすべて解決はできずとも今日こそ試せ春が背を押す

 

さようならはてなハイクよありがとうできればいつか会えるといいな

 

 

 

はてなハイクが今日終わってしまいます。

ほんとにいいところだった。読んで楽しく投稿して楽しく、いい人たちとのハイク上での交流が楽しかった。

ありがとうございました。

 

「しいたげられたしいたけ」のわっとさんのブログで知った矢川冬さんの著者を買ったのにまだ全部読めてない。読後図書館に寄贈するつもりです。しかしどこに寄贈するかは言えません。半端者のわたしを許して下さい。

 

いろんなことに一歩踏み出していきたい。

皆様の春が素敵なものになりますように。

 

◆お詫びと訂正

わっとさんのお名前とブログ名を混同し、しいたけさんなどと書いてしまいました。本当に申し訳ございません。訂正します。読者の方は何度も通知がいってしまいこちらも申し訳ございません。

 

 

削除終了

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海鳥は言葉も持たずすいすいと海に浮かびて自在に潜り

 

10年をダイアリーにて留めたが数分ほどで削除終了

 

 

はてなダイアリーのサポート、運営の皆様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

うめももさくら

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伸びた枝まるく摘まれてこんもりと庭の梅花の白おとなしく

 

くもり空二月喜び悲しみにそっと寄り添う桃のももいろ

 

早咲きの桜見上げて亡き父にありがと云へばほの明き夕

 

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はやいもので二月も最後の日となりました。

春はうれしくもありさみしくもあります。

皆様にとってお幸せな春となりますように。

 

 

 

 

 

 

花ひらく

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見上げれば丸天井に花ひらく俯きがちな君の手をとり

 

自信とはしらずしらずについている君の予想をはるかに超えて

 

君を踏みつけたやつらを許さない怒りの熾火炙られるまま

 

立春やキバナスイセンロウバイも君の未来に明かりを灯す

 

生まれた日小さな梅が咲いていたすべての幸はあなたに在ると

 

 

 

生まれた日のことは誰しも自分では覚えていません。でも自分以外の誰かは覚えてくれている。たとえ忘れても、きっと思い出す。

愛情込めて育てられるべき命がおびやかされたりあまつさえ消されることのない世の中になりますように。