ほしいぬ

書いたり、詠んだり。

2015-01-01から1年間の記事一覧

オ・スオミ

オ・スオミ 真闇にじっと 耳澄まし朝が来るのを 信じて歌うふるさとも 祖国も母国も しっくりとこぬまま時を かさね惑ひぬ発音の 癖が直らず 進めないバス停で泣く 楽器がみてるわがままを 言って困らす 勇気なく冗談だよと いつものにする・合奏練習後のあ…

好きな短歌・歌人

ひょんなことから短歌を詠ませていただくようになりました。わたしのは短歌って言っていいのかわからない代物だけれど、大好きな短歌、尊敬する歌人を挙げます。この暁の よき客人の 忘れ雪わするるとても ほの明かりせよ築地正子です。高校生の頃、朝日新聞…

放たれて

放たれて 飛べぬ心は 空見上げ籠のまわりで うなだれてをり 足りぬのは 覚悟と根気 手離すな真の望みが これと知るなら凶暴な 重りのごとき 睡気には打ち勝てもせず 臥してうらめし世界中 働く人の 安全と平和を祈る 痛ましニュースに甘えずに 上げた顔ふい …

やっぱり感想つけました第6回短歌の目8月皆様の感想です(後編)

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/000000 すみません!何も感想は書いてないけれど、続きです。好きな歌をあげさせていただきます。コピペ無修正ですみません。そして、スターを差し上げてませんが、前編後編とも紹介させていただいた歌全部星…

やっぱり感想つけました第6回短歌の目8月皆様の感想です(前編)

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/000000 *いろんな方の感想を読ませていただき、また宇野抹茶さんと川添さんの対談を聴かせていただいて、やっぱり感想を書かせていただくことにしました。ベートーベンの第九は合唱付と表記されますが、こち…

逆光の

逆光の パパイヤたわわ 遠慮なくひかりにのばす いさぎよき腕君ほしい 口に出さずに 伝えるを手練手管と 昔より云ふ風騒ぐ 朝に身支度 ととのへて君が涼しさ ちぎれ雲眩し石鹸の 匂い万人受けするとんなこと知るか 好きな人嗅ぐ君である ゆえに好きなの それ…

夜顔香る

盆過ぎて 時計をもとに 戻す宵夜顔香る 我が罪愛し明日からは すこし厳しく 生きてみる宿題はまだ 手つけずのままもう一度 プールへ行くと 約束すこどもと夏と 花火の残り映画館 ひとけの無い海 風だけが私に寄り添う その秋を待つ間に合った 白いヒールの …

むすびめの

八十路義母(はは) 帯結ぶ手の 巧力(うまぢから)レースの立て矢 闇映える白むすびめの 緑と白に 今日の日のよろこびむすぶ かなしみむすぶ盆踊り 集う人びと よろこびてほとけさまをも ゆるがすリズム踊らぬと ごねる娘の 下駄の石取り除いても きげん直らず…

そらさがす

「虹出てる」あなたの電話に そらさがすなんて大きな 愛の目標(めじるし)流星群 見たかったのに 寝ちまったいつか星待ち 君としたいよ・虹を見た時、誰かに教えたくなるのはおもしろいとおもうのです。好きな人だけじゃなくて、通りすがりの人にも誰彼構わず…

ことばたち

読んだから 思い出したよ 大切な痛みの記憶 ブログに感謝切る言葉 育てる言葉 そっと抱くことばをいったん かたわらにおき可愛さを 演出はせぬ そこは意地嘘の可愛さ 可愛いはグロ宝石も 蛙も困る 口からはやっぱり言葉か 歌じゃないとね脚のため 声を差し出…

読み返したい本

今週のお題「読書の夏」に応募します。ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/15メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 67回この商品を含むブログ (364件) を見る ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社…

夏くぐる

半年の 身に積もるもの ふりかえり苦楽ぞ愛し さあ夏くぐる日月と 水浴びしたよに 汗かきて片付けしこと これからのこと八十路義母(はは) 胸に飛び込む かぶとむしひしと攫んで 孫に与えり朝晩の 涼風うれし 立秋やそれすら吹かぬ 東京不眠愛されたい ひたす…

鈴木英人さんのぼんぼり

鎌倉の鶴岡八幡宮、ぼんぼり祭りにて。今年鎌倉花火大会は、台風の影響で中止となりました。高波で船が出せず前日準備ができなかったのです。だからこの絵は、幻の花火大会。まさかここで見られるとは思わなかった。今年の花火は今年だけのものだから、二度…

平和へ

90年 生きるサボテン その棘で平和を崩す 鬼を突き刺せ原爆忌 子供らの誓い 頰の汗受け止め守る 大人の我は

星旅行

君となら 小さな旅も 星旅行川面に映る ロケット乗ろう

外のほうが明るい

アレルギー お風呂に入れて 元を断つ症状おさまり 寝る子のいとし雨戸開け 真夜中に干す バスタオル沈むこころよ 外の方が明るい十六夜の 月を見上げて 君思う淋しい気持ち いつも遅れて勇気出し 自分の中を 覗き込む赤々と燃ゆ 脈々と打つキス食んで 心がま…

第6回 短歌の目 8月

第6回 短歌の目 8月 に参加させていただきます。参加は2度目です。卯野抹茶さんid:macchaunoありがとうございます。http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/08/01/0000001.ジャワ手作りの ジャワの石鹸 蓮香る朝の眩しさ 夜の冥さに2.くきやか輪郭が くきや…

蛍石

蛍石 つなげて作る 腕輪美しあえかな色は 友の心かカード引く その占いは なに映すぼくの水面に 波紋広がる遠きより 届きしケーキ 友の味泣かないよもう また会う日まで*写真は友人からお借りしました

迷い蜂

迷いこみ 出て行かぬ蜂 殺す朝目に入る汗 ぬぐえど痛しなんだ坂 二往復する隣駅はためくスカート インドのエール熱中症 こんな感じ?と倒れこむ熱々シーツ ヨーグリーナ飲む空洞は 明るい色をしていますだから心は 暗くていいの暑い日は いだきあいたい 冷蔵…

白になる

生きてきた へし折る言葉は もういらない 生かす言葉を わたしは生みたい何度でも 立ち上がれるさ ジョーのごと 君のタオルと 見知らぬ声援プロテクト 外さなくても 大丈夫そのままの君が ひらけごまだよできなくて できなくてでも とつぜんに 扉は開く 叩け…

電子断章

カメラロール 開けばそこに ダイアリー 読めば新たに 君との時間 かわいいよ うれしく返す ありがとう 飽きぬメールの 中身はアナログ アルバムの 写真は 誰か処分する Web上の 記録は永遠(とわ)の 墓標となりぬ Not found さよなら代わりあっけなく 取り残…

コンクリート

コンクリート 寄り添うように咲く花は 君の体温 すべて受け止めあかねさす 日の思い出を 取り出してこのさみしさを ひとりじめする夕陽落ち わずかな時間 こぼさずに老いてゆくこと 生きてゆくことこれやこの ゆくもかえるも 我次第苦手なブランコ もう少し…

シークレット

秘密だよ まみどりの中 花笑う君は知らない ぼくの黒さを笑われる ことを恐れて ひた隠しすべては君が ための努力ぞそれはそれ 切り分けられる ものならば わたしもほしい 心にミシン目手を伸ばし 引き寄せてくれた あの日から終わらない夏に 息を止めてるロ…

短歌の目第5回7月ふりかえり

先日参加させて頂いた短歌の目の、自作ふりかえりをいたします。http://tankanome.hateblo.jp/entry/2015/07/14/1532521.手帳仕事やめ 笑われないので だいすきな小鳥の手帳 今年も使う・フルタイムで仕事してた時は無地の手帳でした。今は手帳の必要度は低…

ほしいぬ

ほしいぬは 犬が星見るまなこにて 日々を旅する 願い込めたり カーペット やっと干したり叩いたり 床のすべすべ 素足よろこぶ つま先を 染めるは夏の おたのしみ ペディチップに 小さな人魚 髪飾り 色ごとに売る お店好き 同じトーンを 集めたのしむ ブログ…

ことのは

言の葉に 拘り心閉ざす子に同じ気持ちと 伝える至難笑むことは 誰にも習わずする赤子大人になって なぜにこわばる読む書くが 好きすぎるゆえに 後回しいまは体を 動かす時間教わらぬ ことは自分で学ぶしかこの身この魂 惜しまず使え泣く準備 するは大人の予…

はためいて

台風の 名残の風に はためいて 白きシーツの 狂えるダンス 返信が ないと川底沈む石 あればあったで はためくこころ 風強く 吹く日は千々に 乱れけり しずごころなき わがぱんつかな 風が強い日は、どうして心までもざわざわするのか。 夏だからでしょうか。

人魚姫

人魚姫 刺繍のかいな あどけなく胸のふくらみ そっと隠るる人魚姫 好きになりさえしなければいまも姉妹と 水底に笑む人魚姫 やっぱりパンツは なしですかあの王子様 まぬけだもんねぇ…手刺繍のふきんの人魚姫があまりに愛らしくて、よみました。暑いですね。

海の日

子供たちと眠り目が覚めたら0時0分で驚く。しかしもっと驚いたのは、金井告さん(id:karigari)が短歌の講評をして下さったこと。遅刻なのに。誰にも読まれないと思ってた。おったまげた。うれしかった。ありがとうございます。金井さん自身の歌も、金井さんが…

エフエフエル

きょうはとても暑い。海の日にうってつけの日。 午前中、友人が出店しているフリーマーケットに出かけてきた。長男と一緒に。 個人のお宅で開催されるもので、そういうところへ行くのは初めてだったので、ワクワクしたり緊張したりした。 長男はカーディガン…